サッカーの読みもの

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【コンフェデレーションズカップ2017/メキシコ対ニュージーランド戦レビュー】ニュージーランドが先制! そして大乱闘の末に…

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 photo by Nazionale Calcio

 

 <ニュージーランドで悔やまれたのはウッドが…>

 

 メキシコ 2-1 ニュージーランド

得点者:メキシコ=ヒメネス(54分)、ぺラルタ(72分) ニュージーランド=ウッド(42分)

 

【メキシコのスタメンと交代選手/3-4-3システム】

GK⑫タラベラ/DF③サルセド(33分:⑮モレーノ)(68分:④マルケス)、②アラウホ、㉓アラニス(46分:⑯エレーラ)/MF⑩G・ドス・サントス、⑤レジェス、⑧ファビアン、⑳アキーノ/FW⑰ダム、⑨ヒメネス、⑲ぺラルタ

 

ニュージーランドのスタメンと交代選手/3-5-2システム】

GK⓵マリノビッチ/DF⑤ボクサル、㉒デュランテ、⑳スミス/MF⑯インガム(82分:⑬パターソン)、⑮ルイス(58分:⑥トゥイロマ)、⑧マクグリンチー、⑭トーマス、③ワイン/FW⑪ロハス(73分:⑦バルバルセス)、⑨ウッド 

【試合内容】

  ポルトガル戦から8人もスタメンを入れ替えたメキシコは、なかなかリズムに乗れない。前半の8分にはニュージーランドのセットプレーからピンチを迎えるなど、苦しい試合展開を強いられた。

 

 27分にはセンターバックのサルセドがエリア内でうずくまるなか、ニュージーランドのウッドに決定機を作られるが、これはどうにかGKタラベラの好セーブで防ぐ。31分のコーナーキックからのピンチも凌いだメキシコはしかし、42分、ルイスの縦パスに反応したウッドに先制点を許してしまった。

 

 後半の頭からエレーラを投入したメキシコは、アグレッシブに攻撃を仕掛ける。そして53分の大ピンチ(ニュージーランドのウッドがGKと1対1になったが、ゴールならず)を経て、54分、アキーノの突破から最後はヒメネスの強烈なシュートで追いついた。

 

 68分にワールドカップ出場4回を誇る重鎮マルケスも投入したメキシコは、72分、またしてもアキーノ突破から今度はぺラルタが左足で蹴り込んだシュートでついに逆転した。

 

 その後いくつか決定機を作ったメキシコはそれでも追加点を奪えず、逆に追いつかれそうなピンチもあった。そうした緊迫した状況下で、後半のアディショナルタイム、大乱闘が起こる。メキシコのレジェスニュージーランドのボクサルを強引に止めようとしたのがきっかけで、まさかのバトルが勃発した。

 

 試合はメキシコの勝利に終わったが、なんとも後味の悪い結末だった。

  

【感想】

 ニュージーランドは勿体ない試合をした。ウッドがゴール以外の2度の決定機をモノにしていれば、あるいは勝てていたかもしれない。

 

 メキシコで光ったのは左サイドのアキーノ。快足を生かしてサイドを切り裂くドリブルは一級品で、素晴らしいパスから2アシストと決定的な仕事をして、強烈なインパクトを残した。

 

 ニュージーランドが善戦したという意味でなかなかの好勝負だったが、最後の大乱闘が余計だった。メキシコもニュージーランドも結構な殴り合いをしていただけに、あとあと複数の選手が処分される問題にならなければいいが…。

 

 それにしても、メキシコという国はしたたかだ。後半アディショナルタイムの“あの場面”、レジェスニュージーランドのボクサルのドリブルをユニホームを引っ張って止めなければ大ピンチに陥っていた可能性はある。クリーンなイメージが先行する日本だったら、ああした場面でイエローカードを覚悟で止められるだろうか。甚だ疑問だ。

【コンフェデレーションズカップ2017/ロシア対ポルトガル戦レビュー】“地味”なポルトガルの持ち味が存分に出たゲーム

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 photo by Nazionale Calcio

 

 <ポルトガルにとっては痛快そのもののゲーム>

 

 ロシア 0-1 ポルトガル

得点者:ポルトガルC・ロナウド(8分)

 

【ロシアのスタメンと交代選手/3-4-3システム】

GK⓵アキンフェエフ/DF⑥ジキア、⑤ヴァシン、⑬クトリャショフ(83分:⑪ブハロフ)/MF③シシュキン(46分:㉑エロヒン)、⑧グルシャコフ、⑰ゴロビン、㉓コンバロフ(68分:⑦ポロツ)/FW⑲サメドフ、⑨スモロフ、⑱ジルコフ

ポルトガルのスタメンと交代選手/4-4-2システム】

GK⓵R・パトリシオ/DF㉑セドリック、③ペペ、②B・アウベス、⑤ラファエル(65分:⑲エリゼウ)/MF⑩B・シウバ、⑭ウィリアン、㉓アドリエン(83分:⑬ダニーロ)、⑮A・ゴメス/FW⑨A・̪シウバ(78分:⑱ジェウソン)、⑦C・ロナウド

 

【試合内容】

  先制したのはポルトガル。前半の8分、左サイドからのラファエルのアーリークロスにエースのロナウドがヘッドで合わせて幸先の良いスタートを切った。

 

 その後もポルトガルは個々の技術を生かしてロシア陣内に攻め込む。ロナウドが決定機を外すシーンもあったが、そのショックを引きずることなく、前線のスモロフになかなかつなげられないロシアを横目に、ボールポゼッション率を高めていった。

 

 前半のシュート数はポルトガルの4本に対し、ロシアは2本。この日のロシアは連係らしい連係が見れず、ポルトガルの守備ブロックをまったくといっていいほど崩せなかった。内容だけならポルトガルが圧倒と、そんな前半だった。

 

 後半もポルトガルのペース。50分にセドリックのクロスからA・シウバがヘディングシュート、58分にはセドリックがミドルを放つ。しかし、いずれもGKアキンフェエフに防がれ、追加点を奪えなかった。

 

 ロシアが流れを掴みそうな時間帯もあったが、それでも慌てなかったポルトガルが1-0で勝利。決勝ゴールのロナウドはもちろん、試合を通して集中を切らさなかった守備陣の活躍が見逃せなかった。

 

【感想】

 そこまでスペクタクルな試合ではなかった。むしろ、地味なゲームだった。

 

 ロナウドという スーパースターはいるが、ポルトガルは決して派手なチームではない。守備から入ってリズムを作り、少ないチャンスをモノにする。それこそ、今の彼らのスタイルだと思う。

 

 その意味で、実にポルトガルらしい試合だった。バイタルエリアでは複数人で取り囲み、エリアに侵入される前に潰す。それを丹念にやっていたあたりに凄さを感じる。

 

 エースのロナウドが決めて、完封勝利。しかも、倒したのは開催国のロシア。ポルトガルにとっては、痛快そのものと言えるゲームだったのではないか。

【本当にサッカー好きなの? 女性タレントを独自検証⑨】 小嶋陽菜 編

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 photo by Dick Thomas Johnson

 

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  埼玉県さいたま市(旧浦和市)出身の小嶋陽菜さんは、浦和レッズのサポーター。昔から試合を観戦しているようで、実際、2014年11月22日のガンバ大阪戦では浦和のユニホームを着て埼玉スタジアムにあらわれている。また15年シーズンに浦和がファーストステージを制した際は、「おめでとうございます」とメッセージを送ったりもした。

 

www.nikkansports.com

 

 小学校時代には浦和の練習場にも行っていたという小嶋さん。当時好きな選手は「小野伸二さんとか、長谷部さんとか。でも一番好きなのは永井雄一郎さん」だったそうだ。

 

 こうも真正面から「浦和レッズのサポーターです」と言われれば、浦和側も嬉しいだろう。実際、サポーターが集まる酒蔵力もかつて小嶋さんを応援。「AKB総選挙で小嶋さんに投票をしてください」とお客さんに呼びかけていた。

 

 地元愛から生まれるクラブ愛。地元密着というJリーグの理念を体現しているひとりが、小嶋さんと言えるだろう。

 

  また大島優子さん、篠田麻里子さんといった“AKB仲間”と日本代表戦を観戦したこともあり、観戦歴はなかなかのものだと推測できる。もちろんタレントさんとしては、なかなかという意味だ。

 

 ただし、サッカーのルールを理解しているかは定かではない。独自の調査によると、テレビでサッカーの試合を観ている姿もあったが、浦和の具体的な戦いぶりやシステムなどについてはほとんど語ってない。

 

 おそらく小嶋さん、ルールだけなら競馬のほうが詳しいはずだ。

 

 余談になるが、AKBグループに目を向けてみると、驚きのサッカーオタクが実はいる。けやき坂46の影山優佳さんだ。ラインコントロールなど戦術についても語れる彼女はガチのサッカーファンである。

 

けやき坂46・影山優佳さんが「サッカー愛」、独自の「サンフレッチェ歴代ベスト11」を語る! | サッカーダイジェストWeb

 

小嶋陽菜の“サッカー通度”:★★★★★☆☆☆☆☆(通ではないかもしれないが、レッズ愛を評して5つ星に)

影山優佳の“サッカー通度”:★★★★★★★★☆☆(サンフレッチェ広島愛は本物。「ラインコントロール」を語っている時点でサッカーオタクだ)

【コンフェデレーションズカップ2017】オーストラリアで気になった“弾丸アタッカー”ロギッチ

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 photo by Nazionale Calcio

 

<相手のディフェンダーからすれば実に厄介なアタッカー>

 

 2017年6月19日、コンフェデレーションズカップでオーストラリアがドイツに2-3で敗れた。

 

 スコアこそ1点差だが、内容は明らかにドイツが上。後半途中からオーストラリアに流れが行きかけたが、これもドイツが単純にセーブしていたようにも見えた。

 

 力の差を見せつけられたオーストラリアだが、個のパフォーマンスだけならひとり気になった選手がいた。スコットランドのセルチックでプレーするトム・ロギッチがそうだ。

 

 今年6月のサウジアラビア戦(ワールドカップ・アジア最終予選)で弾丸ミドルから決勝ゴールを奪ったロギッチは、このドイツ戦でも豪快な左足のシュートで同点弾を叩き込むと、後半も強烈なシュートからトミ・ユリッチのゴールに絡んだ。

 

 チャンスがあれば構わず打つ。相手のディフェンダーからしたら、実に厄介なプレーをする選手である。シュートを打たなければゴールにならないというサッカーの真理を体現しており、こうしたアタッカーを日本は苦手としている印象だ。

 

 ロギッチの厄介なところはシュートコースを防いでも、そこから独力で持ち込めるテクニックも備えている点だ。果たして、日本はロギッチを止められるのか。気になるところである。

【コンフェデレーションズカップ2017】グループBの結果と日程(1節終了時/6月20日現在)

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 photo by Nazionale Calcio

 

グループB順位表(1節終了時点)

1  チリ 勝点3(1勝0分0敗/2得点・0失点/得失点差2)

2  ドイツ 勝点3(1勝0分0敗/3得点・2失点/得失点差1)

3  オーストラリア 勝点0(0勝0分1敗/2得点・3失点/得失点差-1)

4  カメルーン 勝点0(0勝0分1敗/0得点・2失点/得失点差-2)

 

<1節の結果>

6月18日(日)

 カメルーン 0-2 チリ

得点者:チリ=ビダル(82分)、バルガス(90+1分)

 

6月19日(月)

 オーストラリア 2-3 ドイツ

得点者:オーストラリア=ロギッチ(41分)、ユリッチ(56分) ドイツ=シュティンドル(5分)、ドラクスラー(44分)、ゴレツカ(48分)

 

<2節の日程>

6月22日(木)午後11:50キックオフ(日本時間)

カメルーン - オーストラリア

 

6月23日(金)午前2:50キックオフ(日本時間)

ドイツ - チリ

    

<3節の日程>

 6月25日(日)午後11:45キックオフ(日本時間)

ドイツ - カメルーン

 

6月25日(日)午後11:45キックオフ(日本時間)

チリ - オーストラリア

【コンフェデレーションズカップ2017/オーストラリア対ドイツ戦レビュー】オーストラリア攻略のヒントを示したドイツ

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 photo by Nazionale Calcio

 

 <ドイツはドイツ。前半はオーストラリアを内容で圧倒した>

 

 オーストラリア 2-3 ドイツ

得点者:オーストラリア=ロギッチ(41分)、ユリッチ(56分) ドイツ=シュティンドル(5分)、ドラクスラー(44分)、ゴレツカ(48分)

 

【オーストラリアのスタメンと交代選手/3-4-3システム】

GK⓵ライアン/DF②デゲネク、⑳セインズベリー、⑧ライト/MF㉑ルオンゴ(46分:⑩クルーズ)、⑤ミリガン、⑦レッキー、⑯ベヒッチ、⑬ムーイ/FW⑨ユリッチ(86分:ケイヒル)、㉓ロギッチ (70分:⑭トロイージ)

【ドイツのスタメンと交代選手/4-3-3システム】

GK⑫レノ/DF⑱キミッヒ、②ムスタフィ、⑯リュディガー、③ヘクター/MF㉑ルディ、⑬シュティンドル(78分:⑭ジャン)、⑧ゴレツカ/FW⑳ブラント(63分:⑰ジューレ)、⑨ヴァーグナー(57分:⑪ヴェルナー)、⑦ドラクスラー

 

【試合内容】

  前半の5分、14年のワールドカップ王者ドイツが先制する。右サイドからのブラントのクロスにシュティンドルが右足でダイレクトに合わせて華麗な一撃を決めた。

 

 これで流れを掴んだドイツは16分にゴレツカがダイナミックなヘディングシュートでゴールを狙えば、20分にはブラントがエリア内の右から強烈なシュートを放つ。右サイドのブラントを軸にオーストラリアを揺さぶり、前半の25分時点でドイツのポゼッション率は60パーセントをこえていた。

 

 ポゼッションサッカーを標榜しながらなかなかつなげないオーストラリアは軽率なミスを連発し、何度もピンチを迎える。ワールドカップのアジア予選で活躍したロギッチもドイツの堅い守備に阻まれ、攻守に精彩を欠いた。36分にセットプレーから迎えた決定機も、セインズベリーが至近距離からヘディングシュートを外してしまった。

 

 ところが41分、それまで沈黙していたロギッチがエリア付近から左足を一閃。まさに弾丸というシュートでゴールネットに突き刺した。

 

 追いつかれたドイツはしかし、44分にドラクスラーのPKで再び突き放す。取られたら取り返す、若手主体のチームとは思えない勝負強さを見せつけた。

 

 ドイツは48分にキミッヒの縦パスに抜け出したゴレツカのシュートで追加点。56分にGKレノのキャッチミスから2点目を奪われるが、慌てない。オーストラリアの勢いを上手く消して、隙があればカウンターからゴールを狙う。

 

 結局、このまま3-2でドイツが勝利。オーストラリアの3バックの裏のスペースを上手く生かしてサイドを崩す攻撃、それもサイド一辺倒になるわけではなく、「サイド→中央→サイド」と小気味よく崩したドイツが、オーストラリア攻略のヒントを示してくれたゲームとなった。

 

 点差こそ1点だが、内容ではドイツがオーストラリアを圧倒していたと言っていい。

 

【感想】

  今回招集されたのが代表経験の浅い選手ばかりとはいえ、ドイツはドイツ。立ち上がりから内容でオーストラリアを圧倒するパフォーマンスを見てた。いわば“2軍”のメンバーでそれをやってのけてしまうあたりは、サッカー大国の底力か。

 

 幅と奥行きを自在に使っていた後半途中までのドイツのサッカーは、オーストラリア攻略の貴重な参考資料になる。ただ、ドイツに比べて体格も球際の強さもテクニックも劣る日本がそれをできるかは明らかに疑問だが…。

 

 世界から見たらオーストラリアも弱小国。分かってはいるけど、2軍のドイツにさえ勝てない現実は残酷すぎる。

【キャプテン翼考察】移籍の何が悪い!シュナイダーから学ぶ「プロのスタンス」

f:id:treikax:20170602023032j:plainphoto by chia ying Yang

 

<「ハンブルクへの裏切り行為だ!」と批判されたシュナイダーだが…>

 

 サンフレッチェ広島塩谷司UAEアルアインに移籍する。これで年俸は3倍、4倍にも増えたと報道されており、「お金のために移籍したんじゃないの?」と批判的な見方もする方もいるだろう。

 

 だが、それのどこがいけないのか? 「お金」だから聞こえは悪いが、UAEはそれだけ塩谷の実力を評価していたのである。そんなクラブに移籍して何が悪いのか?

 

 キャプテン翼では、ドイツの若き皇帝カール・ハインツ・シュナイダーが“プロのスタンス”を示している。キャプテン翼単行本の25巻、ハンブルクのジュニアユース所属のシュナイダーはチームメイトにこんなことを言う。「おれのバイエルンへの移籍が正式に決まったよ」と。

 

 これに対して、チームメイトは猛反発。「小さいころからこのクラブで育ってきたじゃないか」「いわば生え抜きなのになんでよそのチームに」「これはハンブルクへの裏切り行為だ!」などと詰め寄られるのだ。

 

 しかし、シュナイダーは微動だにしない。「ただ、単にバイエルンのほうがおれの力を高く評価してくれているだけだ」と移籍決断の理由を淡々と述べる。

 

 シュナイダー曰く、バイエルンは彼を来季からブンデスリーガにデビューされると言っている。「それだけバイエルンはこのおれの力を認めてくれているんだ」と、シュナイダーはその点を改めて強調している。

 

<シュナイダーが実在していれば中国移籍も…>

 

 シュナイダーのスタンスはこうだ。「俺の力を高く評価してくれればどこへでも行く」「そしてそのチームでベストを尽くす」。シュナイダーが実在していれば、もしかすると、中国の金満クラブに移籍していたかもしれない。

 

 それにしても、バイエルンの移籍を決断した当時のシュナイダーは、15歳。中学3年で「プロのスタンス」を示してくれるとは天晴である。

 

 ローマ一筋だったフランチェスコ・トッティのように、ひとつのクラブで生き抜くのも決して間違いではない。ただ、それが唯一の正しい道かと言われれば、そうではない。果たして、一筋ではないとはいえ長らく在籍した広島から離れ、UAEへと旅立つ塩谷の決断は間違いだったのか。いや、断じて違う。

 

 塩谷はプロとして正しい道を進んだと思う。 

【コンフェデレーションズカップ2017】グループAの結果と日程(1節終了時/6月18日現在)

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 photo by Nazionale Calcio

 

グループA順位表(1節終了時点)

1 ロシア 勝点3(1勝0分0敗/2得点・0失点/得失点差2)

2 メキシコ 勝点1(0勝1分0敗/2得点・2失点/得失点差0)

2 ポルトガル 勝点1(0勝1分0敗/2得点・2失点/得失点差0)

4 ニュージーランド 勝点0(0勝0分1敗/0得点・2失点/得失点差-2)

 

<1節の結果>

6月17日(土)

 ロシア 2-0 ニュージーランド

得点者:ロシア=オウンゴール(31分)、スモロフ(69分)

 

6月18日(日)

ポルトガル 2-2 メキシコ

得点者:ポルトガル=カレスマ(34分)、セドリク(86分) メキシコ=エルナンデス(42分)、モレーノ(90+1分)

 

<2節の日程>

6月21日(水)午後11:50キックオフ(日本時間)

ロシア ‐ ポルトガル

 

6月22日(木)午前2:50キックオフ(日本時間)

メキシコ対ニュージーランド

   

<3節の日程>

 6月24日(土)午後11:45キックオフ

メキシコ - ロシア

 

6月24日(土)午後11:45キックオフ

ニュージーランド - ポルトガル

【コンフェデレーションズカップ2017/カメルーン対チリ戦レビュー】南米王者が見せつけた底力

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 photo by Nazionale Calcio

 

 <やや悪い流れになりながらも先制したのは…>

 

 カメルーン 0-2 チリ

得点者:チリ=ビダル(81分)、バルガス(90+1分)

 

カメルーンのスタメンと交代選手/4-3-3システム】

GK⓵オンドア/DF②マブカ、⑤ヌガドゥ、④テイケウ、⑲ファイ/MF⑰ジュム、⑮シアニ(86分:⑦ヌガマレウ)、③アンギサ(89分:⑭マンジェク)/FW⑬バソゴグ、⑩アブバカル、⑧ムカンジョ 

【チリのスタメンと交代選手/4-3-3システム】

GK㉓エレーラ/DF④イスラ、⑰メデル、⑱ハラ、⑮ボーセジュール/MF⑧ビダル、㉑ディアス、⑳アランギス(71分:⑤シルバ)/FW⑥フエンサリダ(64分:バレンシア)、⑪バルガス、㉒プッチ(58分:⑦サンチェス)

 

【試合内容】

 前半から勢いよく攻め込んでいったのはチリだった。引いて守るカメルーンを相手にポゼッション率を高め、圧力をかけていく。主力のサンチェスを足首の負傷で欠きながらも、MFのビダルを軸にゴールへ迫っていった。

 

 しかし、肝心のゴールは奪えない。前半終了間際にビダルのパスに抜け出したバルガスがネットを揺らしたが、ここでビデオアシスタントレフェリーにより審議。その結果、オフサイドと判定され、幻のゴールになった。

 

 これでリズムを崩したチリは、後半に入るとややトーンダウン。58分にコンディションが万全ではないサンチェスをピッチに送り込み、先制点を奪いにいくが、カメルーンの守備網をなかなか崩せない。

 

 時間の経過とともに流れはカメルーンへと傾きかけた。それでも、そこで崩れないのが南米王者である。終盤の81分、左サイドからのサンチェスの巧みなクロスに、ゴール前で待っていたビダルが打点の高いヘッドで合わせてついに先制。相手に行きかけていた流れを一気に手繰り寄せた。

 

 そして90+1分には、縦パスに抜け出したサンチェスがGKをかわしてシュート。これはカメルーンのDFに止められるが、こぼれ球に首尾よく反応したバルガスが冷静に蹴り込み──。底力を見せつけたチリが終わってみれば2-0と勝利した。

  

【感想】

  前半終了間際のチリのゴールが、ビデオアシスタントレフェリーによって取り消された。ポルトガル対メキシコ戦でもあったが、すでにビデオアシスタントレフェリーは廃止にすべきだと思っている。ゴールが決まった後の“あの間”、つまり、ビデオで判定している時間が実に微妙なのだ。サッカー特有のスピーディーさがビデオアシスタントレフェリーよって消されてしまっている。

 

 文句はさて置き、カメルーンの身体能力以上にチリの底力、少し流れが悪くても強引にゴールを決めて勝利をモノにするあのふてぶてしさが凄かった。イラク戦の日本にはなかった勝負強さが、カメルーン戦のチリにはあった。

 

 サンチェス、ビダルのようなタレントのテクニックを見ていると、やはり日本は弱いなあと、改めて感じずにはいられなかった。

【コンフェデレーションズカップ2017/ポルトガル対メキシコ戦レビュー】ビデオアシスタントレフェリーの是非が問われそうな試合に…

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 photo by Nazionale Calcio

 

 <追い詰められたメキシコがそれでも土壇場に追いつく>

 

 ポルトガル 2-2 メキシコ

得点者:ポルトガル=カレスマ(34分)、セドリク(86分) メキシコ=エルナンデス(42分)、モレーノ(90+1分)

 

ポルトガルのスタメンと交代選手/4-4-2システム】

GK⓵R・パトリシオ/DF㉑セドリク、③ペペ、⑥フォンテ、⑤ゲレイロ/MF⑭カルバリョ、⑧J・モウチ―ニョ(58分:㉓アドリエン)、⑳カレスマ(82分:⑨A・̪シウバ、⑮A・ゴメス/FW⑦C・ロナウド、⑰ナニ(58分:⑱マルティンス

 

【メキシコのスタメンと交代選手/4-3-3システム】

GK⑬オチョア/DF③サルセド(67分:②アラウホ)、⑤レジェス、⑮モレーノ、⑦ラジュン/MF⑥J・ドス・サントス、⑯エレーラ、⑱グアルダード/FW⑪ベラ(57分:⑩G・ドス・サントス)、⑭エルナンデス、⑨ヒメネス(79分:⑲ぺラルタ)

 

【試合内容】

 開始直後からしばらくはポゼッションで攻めるメキシコを、ポルトガルが耐えるという展開だった。20分にはポルトガルがワンチャンスをモノにしたかに見えたが、これはビデオアシスタントレフェリーの判定の結果、ノーゴールに。試合のスコアは動かなかった。

 

 それでもポルトガルは34分に先制。C・ロナウドがエリア内でキープしつつ、右方向にパスを出すと、フリーのカレスマがそのパスを受け、GKとの1対1を制してゴールに流し込んだ。

 

 リードしたポルトガルは、40分にもC・ロナウドのチャンスメイクからカレスマのシュートであわや追加点というチャンスを作る。しかし、その2分後、一瞬の隙からメキシコに追いつかれてしまう。ベラのクロスからエルナンデスにヘッドで合わせられてしまったのだ。

 

 後半はポルトガルもメキシコも譲らない展開となり、しばらくは主導権争いが続いた。58分にアドリエン、マルティンスを同時投入したポルトガルは4-4-2から4-3-3システムに切り替え、C・ロナウドの1トップでゴールを狙った。

 

 前半からボールポゼッションではメキシコが上回っていたが、だからといってポルトガルが劣勢というわけではなかった。実際、ポルトガルは効果的なカウンターから好機を演出。80分にはC・ロナウドのお膳立てからカレスマが強烈なシュート、85分には途中出場のA・シウバがヘディングシュートを放つ。これはいずれも得点にならなかったが、86分には右サイドバックの“伏兵”セドリクのゴールで再びリードを奪った。

 

 しかし、これで試合は終わらない。後半のアディショナルタイム、メキシコはCKのチャンスからモレーノの執念のヘッドで追いついて2-2の引き分け。ポルトガルとメキシコがいずれも勝点1を獲得した。

  

【感想】

  ポルトガルはカウンター気味のサッカーでEURO2014を制しただけに、前半からメキシコに押される展開にはそこまで驚きはなかった。むしろ、ポルトガルのペースかなと思っていた。実際、先に先制するチャンスを迎えたのはポルトガルだった。

 

 20分、C・ロナウドの強烈なシュートからポルトガルが先制したかに思えたが、ビデオアシスタントレフェリーの結果、ノーゴールという判定に。以前なら間違いなくゴールになっていたものがそうではなくなる…。なんとなく味気ない気がした。

 

 両チームともに見張ったのは走りながらのトラップの質。いとも簡単に足もとに収め、スムーズにプレーを展開できる技術の高さは、Jリーグの試合の比にならない。だから、コンフェデレーションズカップのような世界大会はこんな夜中でも観る価値があるのだ。

 

 ここぞというチャンスを逃さないポルトガルもメキシコもまずまずの試合を見せてくれた。少なくとも、昨晩のロシア対ニュージーランドよりは面白かった。

 

 それにしても、ビデオアシスタントレフェリー…。いざ、それを採用した試合を観てみると、なんとも味気ない。ゴールが決まって興奮しているタイミングで、「さて、本当にゴールなのか確認してみましょう」的な感じで邪魔をしてくるのだ。微妙なゴールの度にそんな“邪魔”が入ると思うと…。ビデオアシスタントレフェリーって必要なの?

【本当にサッカー好きなの? 女性タレントを独自検証⑧】 武井咲 編

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photo by Dick Thomas Johnson

 

<同じ愛知県出身の宮市亮に注目していた時期も>

 

 「ベスト・スマイル・オブ・ザ・イヤー2011」でキングカズこと三浦知良サッカーゲーム「モバサカ」のイベントではアルシンド(元鹿島)と共演。そんな輝かしい実績を持つ武井咲さんは、2012年の「J SPORTS 全4チャンネルBS放送開始』のプレス発表会で次のようなコメントをしている。

 

「年齢が近くて同じ愛知県出身なので、勝手に親近感が湧いてしまいます」

 

 「同じ愛知県出身」が誰かと言えば、当時イングランドボルトンに所属していた宮市亮のことだ。そんな彼に向けて、武井さんは「世界へ羽ばたいているのは本当にすごいこと。私も、女優として海外はとても大きな舞台なので、日本人として誇りに思います」というメッセージも送っている。

 

 世界のサッカーも把握しているらしい武井さんは、2014年のあるスポーツブランドのイベントでは「サッカーをやりたいんですよ。観るのも好き。(ワールドカップが開催される)ブラジルに行きたいな~」と大胆発言。プレーヤー志向があるとは、なかなかの驚きである。しかし残念ながら、サッカーをやっているという目撃情報はひとつもない。

 

 多忙だからか、サッカーに興味がないのか。答は後者である。武井さんは、いわゆる八方美人なのである。どうやら中日ドラゴンズのファンで、チームのマスコットであるドアラとは何度も2ショットを撮っている。また15年のラグビー・ワールドカップで日本が奮闘した時には、「南アフリカ戦とスコットランド戦とも観て、命を削ってまでも戦うスポーツだと感じました。五郎丸さんが言ってたように、これまでやってきた積み重ねが実ったときと実感」とコメントしている。

 

www.sponichi.co.jp

 

 ドアラとの2ショットがあって、名古屋グランパスのマスコット・グランパス師匠との2ショットがないのはなぜかという疑問はさて置き、武井さんは言わばスポーツ好き。ひとつの種目にとらわれない“広い心”でスポーツを応援している。

 

武井咲の“サッカー通度”:★★☆☆☆☆☆☆☆☆(宮市を知っているのはなかなかだが、ニワカの域を出ない)

 

 と、またタレントさんを叩いていると思われているはずだが、もちろん“サッカー通度”が満点の方もいる。おそらくご存じのとおり、小柳ルミ子“先輩”だ。サッカーの観る量だったら、おそらく解説者以上である。

【コンフェデレーションズカップ2017】改めて伝えたいクリスチアーノ・ロナウドの“真の武器”

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 photo by Ludovic Péron

 

マンチェスター・ユナイテッドの入団当時はドリブラーだった>

 

 2017年6月18日、ロシアで開催中のコンフェデレーションズカップポルトガルが登場する。メキシコとのグループリーグ初戦で世界的に注目されているのが、やはりエースのクリスチアーノ・ロナウド。この男が曲者のメキシコからどうゴールを奪うのか。そんなところが世間の関心事のひとつになっている。

 

 確かに、2016‐17シーズンのチャンピオンズリーグでもあれだけの得点力、決定力を見せつけられたら、誰もがロナウドのゴールを期待する。世界最高のストライカーという看板に偽りはないが、ここで、ふと思う。そういえば、昔のロナウドは点取り屋というよりドリブラーだったなと。

 

 ポルトガルの名門スポルティングからイングランドマンチェスター・ユナイテッドに入団した2003年当初、ロナウドはドリブル好きのチャンスメーカーだった。サイドが主戦場でシザースなんかを組み込んだフェイントで対峙したディフェンダーを翻ろうしていた。

 

 03‐04シーズンのプレミアリーグでのゴールが「4」、04-05のそれが「5」、05-06のそれが「9」という成績からも分かるように、当時のロナウドは純粋なゴールゲッターではなかった。

 

<それでも当時から変わってない最大の武器は…>

 

 点取り屋として覚醒したのは翌06-07シーズンからで、このあたりから身体もごつくなっていった。07-08シーズンはプレミアリーグでなんと31得点! マンチェスター・ユナイテッドからレアル・マドリードに移籍した09‐10シーズン以降は、リーガ・エスパニョーラで「26」(09-10)、「40」(10‐11)、「46」(11-12)、「34」(12-13)、「31」(13-14)、「48」(14-15)、「35」(15-16)、「25」(16-17)と凄まじい勢いでゴールを重ねていく。

 

 チャンスメーカーからゴールゲッターへと変貌を遂げたロナウドだが、マンチェスター・ユナイテッド加入当初から変わってない武器がある。

 

 それは空中戦の強さだ。今でこそ超人的な跳躍力はクローズアップされているが、マンチェスター・ユナイテッドに入団した03年当初からロナウドは“空の王者”だった。クラブの試合だけでなく、ポルトガル代表のゲームを見ていても、その頃のロナウドは勝負どころではヘッドでゴールを決めていた記憶がある。

 

 だから、近年のゲームで実況アナウンサーが「今のロナウドはヘッドも強いですね」的なことを言うと、突っ込みたくなる。「いやいや、ロナウドの最大の武器はそのヘッドですから。昔からとてつもなく強いですよ」と。

2017年J1リーグ/15節/全試合結果&得点経過

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 photo by martha_chapa95

 

J1/15節/6月17日(土)、6月18日(日)

6月17日(土)

鹿島(4位/勝点27) 3-0 札幌(15位/勝点12)

得点者/鹿島=山本脩斗(2分)、ペドロ・ジュニオール(15分)、ペドロ・ジュニオール(30分)

[得点経過]

 大岩剛監督の初陣となった札幌戦。前半の2分に先制(西大伍のスルーパス中村充孝ペナルティエリア内右からのクロス→山本脩斗のヘディング)した鹿島は、続く15分にも西とのホットラインから抜け出した中村のクロスにペドロ・ジュニオールが右足で合わせて追加点を奪った。さらに30分、レアンドロの縦パスに抜け出たP・ジュニオールが左足で冷静に流し込み、3-0。鹿島が横綱相撲で快勝した。

 

川崎(6位/勝点25) 1-0 広島(17位/勝点10)

得点者/川崎=阿部浩之(56分)

 [得点経過]

 56分、エリアの外、正面から左のエリアでボールをトラップした阿部浩之が左足でハーフボレー気味の弾丸ミドルを突き刺し、川崎がホームで勝利した。

 

甲府(14位/勝点15) 0-0 柏(1位/勝点31)

得点者/なし

 [得点経過]

 なし

 

新潟(18位/勝点8) 1-2 大宮(16位/勝点11)

得点者/新潟=山崎亮平(60分) 大宮=江坂任(27分)、江坂任(33分)

 [得点経過]

27分、大山啓輔の縦パスに反応した江坂任がエリア内左、至近距離から左足を振り抜いて先制点を挙げる。その6分後には相手のクリアミスから江坂が右足のミドルを叩き込んで、大宮が2点をリードした。60分には新潟のホニのチャンスメイクから山崎亮平に左足でボレーを決められたが、その後は凌いで2-1で白星を掴んだ。

 

C大阪(2位/勝点29) 1-1 清水(13位/勝点15)

得点者/C大阪清武弘嗣(90+4分) 清水=鄭大世(3分)

 [得点経過]

 前半の3分、清水は左サイドからのチアゴ・アウベスのクロスに鄭大世がヘッドで合わせたゴールで先制。しかし、後半のアディショナルタイムC大阪清武弘嗣に右足でPKを決められ、無念のドローに終わった。

 

神戸(9位/勝点23) 0-1 G大阪(3位/勝点28)

得点者/G大阪長沢駿(70分)

 [得点経過]

 左サイドからの倉田秋のクロスを、ゴール前で待ち構えていた長沢駿がダイビング気味のヘッド! これが見事ゴールネットに突き刺さった。

鳥栖(12位/勝点20) 1-1 仙台(11位/勝点21)

得点者/鳥栖原川力(49分) 仙台=中野嘉大(72分)

 [得点経過]

 原川力の右足ミドル(相手に当たった)で先制した鳥栖だが、72分に追いつかれる。仙台の三田啓貴が左足で蹴ったCKからのボールを、最後は中野嘉大に左足で押し込まれてしまった。

 

 

6月18日(日) 

FC東京(7位/勝点24) 0-1 横浜FM(5位/勝点26)

得点者/横浜FM天野純(88分)

 [得点経過]

アウェーの横浜が先制したのは終盤の88分。扇原貴宏が左サイドから展開したボールを、天野純富樫敬真とのワンツーを経由して右足のミドルで叩き込んだ。 

 

浦和(8位/勝点23) 2-4 磐田(10位/勝点22)

得点者/浦和=阿部勇樹(43分)、阿部勇樹(56分) 磐田=大井健太郎(36分)、アダイウトン(68分)、松浦拓弥(74分)、松浦拓弥(80分)

 [得点経過]

 36分、FKのチャンスから大井健太郎のヘッドで先制した磐田は、43分に柏木陽介のCKからニアサイドで阿部勇樹に頭で合わせられて追いつかれると、56分にはゴール前に持ち込まれた阿部に今度は左足で決められて1-2と逆転される。しかし、68分にカウンターからアダイウトンが冷静に右足で蹴り込んで2-2とした磐田は、松浦の2ゴール(74分は左足、80分は右足)で突き放して勝点3を掴んだ。

 

【コンフェデレーションズカップ2017/ロシア対ニュージーランド戦レビュー】「ニュージーランド枠を日本にください!」

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 photo by Nazionale Calcio

 

 <内容的にはロシアが圧倒。やっぱりニュージーランドは弱かった>

 

 ロシア 2-0 ニュージーランド

得点者:ロシア=オウンゴール(31分)、スモロフ(69分)

 

【ロシアのスタメンと交代選手/3-3-2-2システム】

GK⓵アキンフェエフ/DF⑥ジキア、⑤ヴァシン、⑬クトリャショフ/MF⑧グルシャコフ、⑲サメドフ、⑱ジルコフ、㉑エロヒン(77分:㉒タラソフ)、⑰ゴロビン/FW⑦ポロツ(64分:⑪ブハロフ)、⑨スモロフ(90分:⑮ミランチュク)

 

ニュージーランドのスタメンと交代選手/3-3-2-2システム】

GK⓵マリノビッチ/DF⑤ボクサル、㉒デュランテ、⑳スミス/MF⑧マクグリンチー、⑱コルベイ(83分:⑬パターソン)、③ワイン、⑦バルバセス(61分:⑥トゥイロマ)、⑭トーマス/FW⑪ロハス(71分:⑩スメルツ)、⑨ウッド

 

【試合内容】

 立ち上がりこそニュージーランドが攻めの姿勢を見せたが、地力に勝る開催国のロシアが徐々に試合を支配。7分に⑲サメドフのコーナーキックから⑤ヴァシンがヘッド、10分には⑦ポロツがシュートとチャンスを作り出していった。

 

 そして31分、押し気味のロシアが待望の先制点を奪う。⑦ポロツがエリア内にポンと軽く浮かしたボールに素早く反応した⑧グルシャコフが、GKを嘲笑うかのようなチップキックでゴールに流し込もうとする。速度的に微妙なシュートだったが、ニュージーランドの選手にクリアされる前にどうにかゴールラインを割った。ただ、記録上、この得点はオウンゴールになった。

 

 後半に入ってもロシアのペースで試合が進む。ニュージーランドの抵抗に遭いながらも、69分には追加点。⑨スモロフがサイドに展開したボールを⑲サメドフがゴール前に折り返し、それを⑨スモロフが蹴り込んだ。

 

 70分を過ぎるとニュージーランドにやや攻め込まれ、決定機を2つ与えた。それでも、そのピンチを凌ぐと、再び相手ゴールに襲い掛かる。ここからゴールは生まれなかったものの、内容的にはロシアがニュージーランドを圧倒するゲームになった。

 

【感想】

 コンフェデレーションズカップで過去9戦未勝利(1分け8敗)のニュージーランドを見てもなあと勝手に思いながらも、開幕戦だからとチェック。しかし、テンションがなかなか上がらない。ロシアは前線に迫力がなく、ニュージーランドの低調なパフォーマンスに付き合う格好に見えた。前半が終わった頃には眠気に襲われていた。

 

 まあ、このカードである。ある程度の凡戦は予想していたので仕方なし。印象に残っているのはニュージーランドのGKの少しアマチュア感を感じさせる守り方だった。GKが目立つということが、この試合のすべてを物語っていると思う。

 

 FIFAの関係者、コンフェデレーションズカップの運営スタッフに大きな声で言いたい。「ニュージーランド枠を日本にください!」。

【本当にサッカー好きなの? 女性タレントを独自検証⑦】 白石麻衣 編

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 photo by Dick Thomas Johnson

 

<「サッカー見たい!!」キャンペーンに起用されている>

 

 言わずと知れた乃木坂46のエース格である白石麻衣さん。サッカーと接点がなさそうだが、そんなことはない。むしろ旬と言えるかもしれない。なにしろ、2017年6月17日から開幕するコンフェデレーションズカップを生中継するNHKの「サッカー見たい!!」キャンペーンに起用されているのだ(乃木坂46松村沙友理さん、高山一実さん、桜井玲香さん、星野みなみさんと一緒に)。

 

mdpr.jp

 

 時計の針を少し戻せば、この白石さん、乃木坂46としてスカパー!でも「Jリーグ2012オフィシャルサポーター」に就任している。そうした縁もあってか、白石さんはJリーガーからも高い人気を得ることになる。

 

 2016年、あるサッカー番組のコーナーで、セレッソ大阪の山口蛍が同僚の清武弘嗣に「好きな女性のタイプは?」と尋ねられると、「まいやん(白石さんの愛称)かな」と答えていたのだ。山口は白石さんの写真集を購入し、そこからファンになったという。

 

 日本代表クラスからも応援されている白石さんはかつて、ある番組の「妄想恋愛」というコーナーで「2つ年上の高3でサッカー部のエース、学校で一番もてる存在に留守電告白」というものをしている。その告白の一部にこんなくだりがった。

 

「他の誰かにゴールを奪われるのは嫌だから今日はイエローカード覚悟で言っちゃいます! 先輩好きです いや、大好きです。もし良かったら私と付き合ってくれませんか? 先輩と一緒に恋のゲーム キックオフできたら嬉しいな」

 

 「ゴール」「イエローカード」「キックオフ」とサッカー用語を使っていることから察すると、白石さんはサッカーのルールはそれなりに知ってそうだが、この番組でなんと「サッカーはあまり知らない」という告白もしてしまっている。

 

 サッカー知らない宣言から数年経った今も、白石さんがサッカーについて詳しくコメントしているという証拠はない。あくまで推測ながら、白石さんはあくまで仕事と割り切ってサッカーと付き合っている。

 

 おそらく「今季のJ1の18クラブは?」と問われても、あの美しい笑顔でごまかすだろう。

 

白石麻衣の“サッカー通度”:★☆☆☆☆☆☆☆☆☆(かぎりなくゼロに近い星ひとつ。サッカー素人だ)