【17.5.25 ハリルホジッチ監督コメント②/選出理由GK&DF編】「森重と丸山には満足していない」
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6月7日のシリア戦、13日のイラク戦に向けた日本代表メンバー発表のハリルホジッチ監督のコメント①からの続きとなる<選出理由GK&DF編>を紹介する。
<選出理由GK&DF編>
「GKは3人呼びました。(川島)永嗣はこのところ安定したパフォーマンスを見せています。一方で、長い間追跡してきた西川(周作)と林(彰洋)のパフォーマンスには満足していません。以前まで5番手くらいだった中村(航輔)を今回は呼びます。最近の彼は素晴らしいパフォーマンスを見せています。柏は今2位にいますが、彼のパフォーマンスによるところも大きいのではないでしょうか。GKもフィールドもパフォーマンスが良ければここに入ります。2ケ月前に良かった選手が今も良いわけではありません。シリア戦、イラク戦にはもっとも良いパフォーマンスの選手が必要です。
改めて強調したいのが、永嗣のパフォーマンスと行動の素晴らしいさです。メスと契約した時は第3GKでした。しかし、我々が呼んだ時はいつも素晴らしい野心を持ってきてくれます。メスで活躍し、ある意味ではもっとも良い選手になりました。これはほんとに一番良いメッセージになります。こんなに経験のある選手がパフォーマンスをトレーニングしながら維持している。若い選手もがんばってきている。本当にいろんな人たちがこのスピーチを聞いてほしいですね。
ディフェンダーにいきます。(酒井)宏樹はマルセイユで先発を勝ち取っています。(酒井)高徳も良いシーズンを送りました。結果的にチーム(ハンブルク)を救いました。(長友)佑都はここ最近良いプレーをしています。佑都が自分のパフォーマンスを取り戻したのは嬉しいです。宇賀神(友弥)は長い間追跡してきた選手です。彼の監督とも話をしました。4バックの左として考えています。右もできるかもしれません。3バックの右もやっていましたね。過去にもこのポジションはいろんな選手を呼びましたが、今回は彼の番です。28歳。若いわけではなく、経験があります。この合宿でどのような活躍を見せるのか楽しみにしています。
センターバックにも少し新しい選手がいます。(吉田)麻也はA代表でもクラブでも大事な選手になりました。昌子(源)はフィジカルも経験も伸びてきています。槙野(智章)はシーズンの最初の方はちょっと難しい状態が続きましたが、ここにきて特にフィジカルが上がってきましたね。そして三浦(弦太)です。ここ2、3ケ月は特に注意して見ていました。
森重はA代表でずっと先発を張っていました。丸山もいましたが、このふたりについて私はちょっと満足していません。一方で三浦は特にフィジカルの面で良いパフォーマンスを見せています。空中戦も地上戦も強いですし、後ろからの組み立てでもインテリジェンスを見せます。この若い選手を信頼したいです。植田(直通)は少し怪我をしていますから。彼もこの合宿中にどんな活躍をするか見てみたいと思います」
(日本サッカー協会のYoutube公式チャンネルで生中継された会見で、ハリルホジッチ監督が話した言葉をもとに構成したもの)
ちなみに、今回招集された25人のメンバーは以下のとおり。
GK
川島永嗣(メス)
東口順昭(ガンバ大阪)
中村航輔(柏レイソル)★
DF
長友佑都(インテル)
槙野智章(浦和レッズ)
三浦弦太(ガンバ大阪)★
吉田麻也(サウサンプトン)
酒井宏樹(マルセイユ)
酒井高徳(ハンブルク)
昌子源(鹿島アントラーズ)
宇賀神友弥(浦和レッズ)★
MF
倉田秋(ガンバ大阪)
香川真司(ドルトムント)
山口蛍(セレッソ大阪)
遠藤航(浦和レッズ)
今野泰幸(ガンバ大阪)
加藤恒平(PFCぺロエ・スタラ・ザゴラ)★
井出口陽介(ガンバ大阪)
FW
岡崎慎司(レスター)
本田圭佑(ミラン)
大迫勇也(ケルン)
原口元気(ヘルタ・ベルリン)
久保裕也(ヘント)
浅野拓磨(シュツットガルト)
乾貴士(エイバル)
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★=A代表初選出
※招集メンバー、在籍クラブは5月25日現在。
今回ハリルホジッチ監督はそれまで代表の常連だったGKの西川、センターバックの森重、MFの清武弘嗣らを外す一方で、GKの中村、CBの三浦、サイドプレーヤーの宇賀神、ボランチの加藤を初招集。シリアとのフレンドリーマッチで彼らをテストしたい意向もあるからだろうが、意外な人選と言えた。
気になるのはコンディションが整っていないという今野と乾がイラン遠征(イラク戦はテヘランで行なわれる)に帯同できるかだ。もし厳しい場合は、バックアップメンバーから代役が選ばれる予定だ。
ちなみに、日本はアジア最終予選の7節を終えてグループBの首位に立つ。グループBの順位と勝点は以下のとおり。1位/日本(勝点16)、2位/サウジアラビア(勝点16)、3位/オーストラリア(勝点13)、4位/UAE(勝点9)、5位/イラク(勝点4)、6位タイ(勝点1)。
イラク戦に勝ってもまだワールドカップ出場は決まらない。そういう状況もあって、ハリルホジッチ監督は「本番はこれから」的なニュアンスのコメントを今回の会見でしていた。
日本はイラク戦の後に、ホームのオーストラリア戦、アウェーのサウジアラビア戦が控えている。最後に中東勢との一戦を残していることで、ハリルホジッチ監督は6月13日のイラク戦では必勝を掲げている。
6月7日のシリアとのフレンドリーマッチで初招集組の誰が使われるのかも注目ポイントのひとつになるだろう。