【日本代表】イラク戦は昌子源の未来を左右する一戦?
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6月7日のシリアとの親善試合で、センターバックに抜擢された昌子源はお世辞にも良いパフォーマンスを披露できなかった。むしろ、失点に関与したことで評価を下げてしまった感もある。
ただ、挽回のチャンスはある。6月13日のイラク戦、親善試合とは違うワールドカップのアジア最終予選で結果を残せば、一気に評価を高めることができるのだ。
幸いにも、今回、森重真人は招集されていない。3月のタイ戦までアジア最終予選で吉田麻也とCBコンビを組んでいた彼がいれば、イラク戦で昌子にチャンスは与えられなかったかもしれないが、そうではないのだ。
ゴールという見えやすい結果があるアタッカーと違って、ディフェンダーはなかなか代表でレギュラーを掴むのは簡単ではない。しかし、昌子は今回のイラク戦で勝利に貢献するような働きを見せれば、ロシア・ワールドカップへ向けて一気に道が開ける可能性がある。
パーソナリティーは十分だ。少しおだてられたくらいで天狗にならず、自分の立ち位置をしっかりと把握している。「あのレアルは本気じゃなかった。クラブワールドカップの話をされてもピンとこない」というメディアが報道したコメントからも、昌子の真面目な人柄は窺い知れる。
昌子にとって、イラク戦がどういう試合なのか。それは彼自身がなによりも理解しているはずだ。昌子のサッカー人生を語るうえで、このアウェーゲームは間違いなく大きなターニングポイントになる。果たして、彼は代表で不動の地位を築けるのか、それとも単なるバックアッパーで終わってしまうのか。