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【日本代表/イラク戦速報】大迫勇也の素晴らしい先制弾も、後半に痛恨の失点…

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 photo by muo1417

 

<本田の好アシストから大迫がバックヘッドで先制ゴール>

 

 2017年6月13日、日本がロシア・ワールドカップのアジア最終予選イラク(アウェー)と戦った。日本はフォメーションがいつもの4-3-3で、GKは川島永嗣、4バックは右サイドバックから酒井宏樹吉田麻也昌子源長友佑都。中盤は2ボランチ遠藤航井手口陽介で、トップ下が原口元気。そして3トップは右ウイングから本田圭佑(キャプテン)、大迫勇也久保裕也というスタメンで挑んだ。

 

 立ち上がりは比較的静かな展開だったが、前半の8分、大迫の粘り強いキープから原口がシュート。これはGKに防がれるものの、直後のコーナーキック(キッカーは本田)から大迫がバックヘッドで合わせ、日本が幸先良く先制する。

 

 これでリズムを掴んだ日本は、右ウイングの本田、右サイドバックの酒井、ボランチの井手口らを中心としたパスワークで追加点を狙っていく。しかし、徐々にイラクに押し込まれる展開となり、18分にイラクの19番・カミル、20分には8番・アブドゥルラヒームにいずれもヘッドでゴールを狙われた。

 

 このふたつのピンチを凌いだ日本は28分に大迫がPKを取りそうな場面もあるなど盛り返し、試合は膠着状態に。両チームともチャンスらしいチャンスを作れないまま、前半は1-0で終えている。シリア戦では中途半端な守備が目に付いたセンターバックの昌子もこの日は安定感のプレーを披露していた。

 

<失点の場面、吉田はGKに任せるべきではなかった>

 

 後半に入っても、しばらくは我慢の展開が続いた。55分には原口のチャンスメイクからあわや決定機(大迫のトラップミスがもったいなかった…)というシーンもあった日本だが、リードしているとはいえ流れを引き寄せているとは言えなかった。

 

 62分には後頭部を強打した井手口に代わり、同じガンバ大阪所属の今野泰幸を投入。すると、66分には右サイドからの酒井のクロスに大迫が反応して至近距離からシュートを放つ。しかし、これもポストに阻まれ、日本は2点目を奪えない。

 

 70分には攻守に渡り献身的に振る舞った原口を下げ、倉田秋を投入したが、その2分後、ゴール前の混戦からイラクの19番・カミルに押し込まれてしまう。この場面、ルーズボールになった時点で吉田がGKに任せず、蹴り出しておくべきだっただろう。

 

 1-1に追いつかれた日本は、膝を負傷した酒井宏樹に代えて酒井高徳を投入。しかし猛暑の影響もあり、反撃の糸口は見当たらない。後半アディショナルタイムの本田のシュートもGKの正面で、イラクのディフェンスを崩せなかった。

 

 結局、1-1のドロー。勝点1を積み上げた日本は、8月31日のオーストラリア戦(ホーム)に勝てばロシア・ワールドカップ出場が決まる。