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【コンフェデレーションズカップ2017/ドイツ対カメルーン戦レビュー】64分の退場劇がすべてだった

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 photo by Nazionale Calcio

 

 <ドイツが順当勝ち。グループBの首位で準決勝へ>

 

 ドイツ 3-1 カメルーン

得点者:ドイツ=デミルバイ(48分)、ヴェルナー(66分)、ヴェルナー(81分) カメルーン=アブバカル(78分)

 

【ドイツのスタメン/3-6-1システム】

GK㉒テア・シュテーゲン/DF④ギンタ―、⑯リュディガー、⑰ジューレ/MF⑭ジャン、㉑ルディ(74分:⑥ヘンリッヒス)、⑱キミッヒ、⑤プラッテンハルト、⑩デミルバイ(77分:⑳ブラント)、⑦ドラクスラー(80分:⑮ユーネス)/FW⑪ヴェルナー

カメルーンのスタメンと交代選手/4-3-3システム】

GK⓵オンドア/DF②マブカ、⑤ヌガドゥ、④テイケウ、⑲ファイ/MF⑮シアニ、③アンギサ、⑰ジュム(58分:⑦ヌガマレウ)/FW⑬バソゴグ(82分:⑳トコ)、⑩アブバカル、⑧ムカンジョ (70分:⑫ギオアタ)

  

【試合内容】

 先制点が欲しいカメルーンは前半の9分にチャンスを作るなど積極的に攻め込む。個々の身体能力を生かし、ドイツのゴールをこじ開けようとした。

 

 一方のドイツも黙ってはいない。徐々にボールを回すようになると、際どいシュートを放つシーンが増えていった。

 

 しかし、両チームともに決定力を欠き、前半を0-0で終えた。

 

 後半になるといきなり試合が動く。先制したのはドイツ。48分、ドリブルで持ち込んだデミルバイが右足のミドルでゴールネットを突き刺した。

 

 カメルーンが64分に退場者(マブカ)を出したこともあり、試合は一気にドイツのペースに。66分には右サイドのクロスからヴェルナーがヘッドで決めて、2-0とリードを広げたドイツは勝利をほぼ決定づけた。

 

 ドイツは78分にアブバカルのヘッドで1点を失うが、その3分後にヴェルナーが右サイドからの折り返しをダイレクトで合わせてすぐさま3-1とリードを広げた。

 

 グループBの3試合を2勝1分けで終えたドイツの首位通過が決まった(準決勝の対戦相手はメキシコ)。

 

【感想】

  64分の退場がすべてだった。ドイツのジャンとの競り合いで、カメルーンのマブカが危険な行為を働いたとしてレッドカードを受けたのだが、この判定は厳しすぎた。ビデオアシスタントレフェリーを使っての判定だったとはいえ、この退場劇で試合の興味は失せてしまった。

 

 この時点で準決勝に進むためには4点が必要なカメルーンが、10人でそれを成し遂げることなどほぼ不可能。実際、66分に決定的な2点目を決められた時点で大勢は決しただろう。