原口元気はプレミアリーグに挑戦すべきか?
<原口の夢は「プレミアリーグでプレーすること」>
日本代表としても活躍する原口元気にプレミアリーグ移籍の噂がある。
ドイツの専門誌キッカーは22日付で、ブンデスリーガ・ヘルタの原口元気がイングランド・プレミアリーグに来季昇格するブライトンと移籍交渉を進めており、見通しが明るいと報じた。来年夏で契約の切れる原口に対し、ヘルタは数カ月間にわたり契約延長を申し出てきたが、これを撤回したという。
引用:日刊スポーツ
原口元気、来季プレミア移籍か 独専門誌報じる - ブンデスリーガ : 日刊スポーツ
原口はかねてから「夢はプレミアリーグでプレーすること」とメディアに話しているようで、そこから推測するかぎり、今回のチャンスを逃すはずがない。
現所属のヘルタ・ベルリンではすでにやり尽くしたとの思いもあると言われており、モチベーションを維持するためには移籍という選択がベターだろう。
2018年にロシア・ワールドカップが控えているだけに(日本はまだ出場できると決まったわけではないが)、このタイミングで移籍するのはリスキーとの声もある。ただ、目の前に「夢の舞台=プレミアリーグ」への道が広がっている以上、チャレンジすべきだ。
当の原口も、自分の弱点をだいぶ克服できてきた現状で必要なのは「長所をさらに伸ばすこと」とメディアのインタビューで答えていた。自分の武器を確固たるものにして、日本代表でも唯一無二の存在になる。そういう野心を持っているのなら、やはりプレミアリーグに挑戦すべきだ。
ここから心変わりして、ヘルタ・ベルリンに残留したとしても、あまり良いことはないように思われる。例えば、以前から提示されていたヘルタ・ベルリンの契約更新の内容に納得し、もっと早くサインをしなかったのかと、批判されるのがオチである。
ヘルタ・ベルリンに残留するメリットがあるとすれば、来シーズンのヨーロッパリーグを戦えることか。とはいえ、チャンピオンズリーグと比べれば魅力はだいぶ失われる。ヘルタ・ベルリンがチャンピオンズリーグの出場権を獲得していれば話は別だが、所詮はヨーロッパリーグ。チャンピオンズリーグに比べれば注目度もレベルも低いだけに、原口がヘルタ・ベルリンに留まる決定打にはなりえない。
現状維持は衰退と同じ。原口のスタンスがそのようであるなら、新天地候補のブライトンのチーム戦術がもしかしたら合わないとか、そういう懸念はさて置き、移籍を決断すべきである。
原口が今もっとも欲しているのは刺激。だとするなら、ベルリンに留まる理由はない。