【コンフェデレーションズカップ2017】グループB総括。オーストラリアは決して弱くなかった
photo by Nazionale Calcio
グループB順位表(全日程終了)
1 ドイツ 勝点7(2勝1分0敗/7得点・4失点/得失点差3)★
2 チリ 勝点5(1勝2分0敗/4得点・2失点/得失点差2)★
3 オーストラリア 勝点2(0勝2分1敗/4得点・5失点/得失点差-1)
4 カメルーン 勝点1(0勝1分2敗/2得点・6失点/得失点差-4)
★=準決勝進出
<ドイツは“伝統国”のプライドを示した>
グループAと同じく順当な結果に終わった。ドイツ、チリとヨーロッパと南米の実力国が揃って準決勝に駒を進めたことに、なんら驚きはない。代表実績のあまりないメンバーで臨んだドイツだが、3戦無敗で乗り切るあたりに伝統国のプライドを感じた。
そんなドイツも、2位通過のチリもポルトガルほどの安定感はなかったものの、勝負どころでゴールを決める“決定力”はさすがのひと言だった。
一方でカメルーンは個人能力に頼り過ぎて組織力は低かった。一瞬のひらめきでゴールに迫る勢いは凄かったが、フィニッシュの局面でも個に頼り過ぎてチャンスがチャンスにならなかった。もっと効率よくプレーできれば…、ドイツやチリとも互角の勝負を演じられたかもしれない。
気になったのはやはり、オーストラリアの戦いぶり。ひと言で言うと、今大会のオーストラリアは決して弱くなかった。最終ラインの裏を突かれる悪癖を露呈したものの、球際の強さは光った。ドイツやチリに個々の技術で劣りながらも、競り合いのシーンではまずまず戦えていたのだ。
ドイツ戦でインパクトを残した“弾丸アタッカー”ロギッチを筆頭に、日本を脅かすタレントは何人かいた。タフでそれなりに組織的に戦えるオーストラリアに、日本はどう立ち向かうのか。
今回はグループリーグで敗退したオーストラリアも、日本にとっては紛れもない強敵。8月31日、日本は死力を尽くさないとこのライバルには勝てないと思う。