サッカーの読みもの

サッカーの基礎的なこと、Jリーグ、世界のサッカーを語る

【日本代表】緊急事態のボランチ。山口蛍のパートナーは誰?

f:id:treikax:20170601232717j:plain

 photo by muo1417

 

<今野は戦力にならないのではないか>

 

 6月13日に行なわれるイラク戦(ワールドカップのアジア最終予選)のスタメン予想をしようにも、どうも見えてこないポジションがある。それはボランチだ。

 

 長谷部誠が右膝負傷で戦線離脱しており、頼みの綱は山口蛍だけ。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、3月のUAE戦を最後に実践をひとつもこなしていない今野泰幸を強行招集したが、正直、戦力になりそうにない。

 

左足の小指を骨折し、いまだ実戦復帰していないMF今野(G大阪)については「28日の練習試合はプレーしないと聞いた。(コンディションは)合宿中に判断したい」と語った。

 引用:デイリースポーツ

ハリルホジッチ監督らが宿舎入り 今野について「合宿中に判断したい」/サッカー/デイリースポーツ online

 

 その他で呼ばれたボランチは、浦和の遠藤航ガンバ大阪井手口陽介、そして無名に近かった加藤恒平ブルガリアのベロエ・スタラ・ザゴラ)と代表経験がない、もしくは浅い選手。「このメンバーで戦うの?」と不安が募ってしまう。

 

ハリルホジッチのコメントを判断材料にすれば山口のパートナーは…>

 

 ボランチとしては、3月のタイ戦で抜擢された酒井高徳という選択肢もある。しかし、その酒井もシーズン終盤はハンブルクで本職の左サイドバックを任されていた。このタイミングでボランチ起用はありえないだろう。

 

 ベテラン、しかもコンディションが万全ではない今野にすがるほどボランチは人材難に陥っているのか。「デュエルに不満。戦いない」との理由で、柴崎岳柏木陽介はしばらく代表から外れているが、今の今野よりは彼らのほうが戦力になるのではないかと、疑問が次々と浮かんでくる。

 

 6月4日の磐田戦で今野が出場すれば、ハリルホジッチ監督は迷わずこのベテランをイラクとのアウェーゲームに起用するだろう。だが、そうならなかった場合、果たして誰がボランチで使われるのか。

 

 おそらく山口のパートナーは遠藤になるだろう。ハリルホジッチ監督がメンバー発表の席で言っていた「今デュエルでもっとも勝っているディフェンダー」とのコメントを鵜呑みにすれば、だが…。どのみち、不安は残る。

 

 ここにきて長谷部の離脱が致命傷に映るようでは、仮に日本がワールドカップ本大会に出場を決めても明るい展望は描けない。