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【日本代表/オーストラリア戦速報】井手口の感動ミドル! 

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 photo by muo1417

 

 

<なかなかペースを掴めなかった日本だが…>

 

 オーストラリアとの大一番に向け、ハリルホジッチ監督は浅野、井手口ら代表経験の浅い選手をスタメンに抜擢する賭けに出た。

 

 そのオーストラリア戦、日本は4-1-2-3システムでスタートさせた。開始直後の2分、いきなりコーナーキックからチャンスを掴むが、酒井宏樹のヘディングシュートは枠を捉えなかった。

 

そこからはしばらく膠着状態が続く。中盤での潰し合いが目立ち、日本、オーストラリアともに決定機を作れなかった。

 

 日本は14分に乾がミドル、22分に大迫がこれまたミドルでゴールを狙うものの、なかなか試合のペースを掴めなかった。お世辞にもここまでは4-1-2-3システムが機能しているとは言い難く、むしろオーストラリアの術中にはまっているようにも映った。

 

 日本は中盤に良い形でボールが入らず、前線の3枚、大迫、浅野、乾が孤立するようなシーンが前半の途中から増えていった。39分にはオーストラリアのレッキーに際どいシュートを打たれるなど冷や汗をかかされた。

 

 しかし、41分、左サイドからの長友のクロスにフリーの浅野が左足で合わせて先制。日本が待望のゴールを奪って、このまま前半を終了した。

 

<試合を決めた井手口の渾身のミドル>

 

 後半に入っても互角の展開が続いた。追加点が欲しい日本と追いつきたいオーストラリアとが互いにチャンスを窺う、そんな緊迫した状態だったのだ。

 

 だが時間の経過とともに、1点を先行されたオーストラリアはユリッチ、ケイヒルと攻撃的なカードを使って前に出るようになる。70分には右サイドの崩しからあわやというチャンスも作った。

 

 ただ、日本は崩れない。この日は井手口、山口の両インサイドハーフが地味ながらも素晴らしい出来で中盤を締めていたのだ。そして77分には原口のドリブルから左サイドを崩し、その井手口が至近距離からシュートを打つなど、日本はオーストラリアを追い詰めていった。

 

 そして82分、ドリブルでエリア付近まで持ち上がった井手口が豪快に右足で蹴り込む。これでリードを2点に広げた日本はオーストラリアを抑え込み、6大会連続のワールドカップ出場を決めた。