サッカーの読みもの

サッカーの基礎的なこと、Jリーグ、世界のサッカーを語る

【2018年1月1日・天皇杯決勝|速報】無尽蔵のスタミナで横浜を凌駕。C大阪がルヴァン杯に続きカップ2冠を達成!

f:id:treikax:20170627004734j:plain

 photo by Katsuhiro Osabe

 

 開始1分に横浜がマルティノスの突破からチャンスを作るが、一方のC大阪もミドルレンジからシュートを狙うなど、アグレッシブな展開となった。

 

 最初に決定機を掴んだのはC大阪。前半6分、ゴール前に抜け出した清武弘嗣がフリーで右足ボレーを放ったが、これは残念ながら横浜のGK飯倉大樹に防がれた。すると、その2分後、横浜が先制する。左サイドからのクロスを伊藤翔が胸でワントラップして、そのまま右足で流し込んだのだ。

 

 14分にもマルティノスの個人技からチャンスを迎えた横浜は、その後も丁寧なパス回しで試合をコントロールC大阪にじわりとプレッシャーをかける。

 

 ただ、C大阪もそんな試合の流れには呑み込まれない。30分には右サイドバック松田陸が相手のミスにつけ込んで決定機を迎える。得点にこそならなかったが、試合の流れを引き戻そうとした。

 

 横浜の山中亮輔が左足の負傷で交代(代わりに投入されたのは遠藤渓太)するアクシデントはあったものの、試合は拮抗した展開のまま前半終了。横浜の1点リードで後半戦に突入した。

 

 後半の頭から攻撃を仕掛けたのは横浜。47分にFKのチャンスから天野純が直接狙うと、49分にはダビド・バブンスキーのFKから下平匠がミドルを放った。しかし、50分過ぎからボールを支配し始めたのはC大阪と、前半以上にオープンな展開になりつつあった。

 

 両チームとも前線と最終ラインの距離が間延びしたせいで、カウンターからのチャンスが増えていった。そして65分、C大阪が同点に追いつく。水沼宏太のミドルをGK飯倉が弾いたボールを山村和也が押し込み、試合を振り出しに戻した。

 

 終盤の88分には途中出場のリカルド・サントスが決定機を迎えたC大阪も、肝心のゴールを奪えず、試合はついに延長戦へ。

 

 延長戦は運動量で勝るC大阪がボールの主導権を握る展開に。そして延長前半5分に山村のお膳立てから水沼のヘッドでC大阪が2-1と逆転に成功した。

 

 C大阪が素晴らしかったのは延長に入っても連動できる運動量だ。足が止まりかけている横浜に対し、チームとしてプレッシャーをかけ、セカンドボールにも執拗に食らいつく姿勢こそが勝因だったと言ってもいい。

 

 これでルヴァンカップと併せて2冠。桜の時代がやってくるのか楽しみだ。