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【2018年ゼロックススーパーカップ|速報】川崎らしさはまるでなく…。C大阪が3-2で勝利

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 photo by martha_chapa95

 

 2018年2月10日、昨季のリーグ王者と天皇杯覇者との一戦、ゼロックススーパーカップ埼玉スタジアムで行なわれた。

 

J1王者の川崎はGKがチョン・ソンリョン、4バックの右から田坂、奈良、谷口、車屋、ボランチエドゥアルド・ネット、森谷、中盤の2列目が家長、中村、阿部、CFが小林というスタメンで臨んだ。4-2-3-1システムの川崎に対し、C大阪は4-4-2という布陣だった(スタメンはGKがキム・ジンヒョン、4バックは右から松田、ヨニッチ、山下、丸橋、中盤は右から水沼、山村、山口、清武、2トップは杉本と柿谷)。

 

 立ち上がりはC大阪のペース。柿谷や清武を軸に細かいパス回しで敵陣内に侵入し、何度かチャンスを作りかけた。10分を過ぎても試合の様相は変わらず、川崎らしいパスワークは影を潜めていた。

 

 20分過ぎになるとようやく川崎がボールを握り始めるが、そのボール回しにまるでなかった。しかし、先制したのはC大阪だった。26分、右サイドの崩しから杉本の落としたボールを山口がゴール正面からダイレクトで叩き(右足)、ゴールネットを揺さぶった。

 

 この日の川崎はどこか動きが重い。いわゆる「3人目の動き」が顕著なC大阪に対し、川崎は足もとでボールを受ける選手が多く、その攻撃にまるで躍動感がなかった。結局、1-0のまま前半を終了。

 

 後半の頭から川崎は大久保と大島を投入し(中村と森谷が交代)、C大阪は柿谷に代わりヤン・ドンヒョンをピッチに送り込んだ。すると、試合が動く。48分にC大阪が杉本のアシストから清武が決めたゴールで2-0としたが、一方の川崎も51分の小林のPKで1点を返した。

 

 その直後に田坂に代えて守屋を右サイドバックに入れた川崎は、ようやく大島を中心に意味のあるパスがつながるようになった。ただ、決定機はなかなか作れない。C大阪の守備網は頑丈で、むしろカウンターからピンチを招くなど試合のペースを掴めなかった。

 

 そんな川崎を横目に、C大阪は75分に決定的な追加点を奪う。中盤からの縦パスに反応した高木がGKとの1対1を制して3-1としたのだ。

 

 川崎は大久保のゴールで1点差に迫ったが、最終的にC大阪が3-2で勝利。今季最初のタイトルを手にした。