サッカーの読みもの

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リーグカップ初制覇で歓喜のC大阪。ただ、ルヴァン組の存在を忘れるべきではない!

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 photo by martha_chapa95

 

 川崎とのルヴァンカップ決勝を制したセレッソ大阪の面々が、スポーツ番組に出演している。キャプテンの柿谷曜一朗が、貴重な先制ゴールを決めた杉本健勇が、中盤でピンチの芽を潰した山口蛍が笑顔で優勝の喜びを語っている。

 

 しかし、彼らも口を揃えて「決勝まで連れてきてくれたみんなに感謝しなくちゃいけない」と言うように、“ルヴァン組”あっての優勝だったということを強調しておきたい。

 

 今大会のC大阪は、”リーグ戦組”、”ルヴァン組”とふたつのチームに分かれて戦っていた。要するに、リーグ戦組が主力で、ルヴァン組が控えメンバーというわけだ。FWのリカルド・サントス、MFの福満隆貴や酒本憲幸、GKの丹野研太などといった面々こそが、ファイナル進出の原動力なったのである。

 

 決勝で先制点を決めた杉本はファイナルの最優秀選手に選ばれたが、その背景には“ルヴァン組”の健闘がある。むしろ今大会のMVPはわずか1試合しか出場していない杉本ではなく、幾度も貴重なゴールでチームを救ったDFの木本恭生だったと思う。

 

 ただ、世間的にはやっぱり杉本は凄いということになるのだろう。そこが少し残念だ。杉本をディスっているわけではなく、今回のルヴァンカップに限れば柿谷や杉本、山口ではなく、“ルヴァン組”をゲストに呼んで大いにその活躍を称えるキー局があってもよかったのではないか。

 

 華やかな決勝の舞台だけの活躍に捉われないでほしい。ファイナルはベンチにも入れなかったR・サントスだが、あなたの今大会でのパフォーマンスに心から「ありがとう!」と感謝しているセレッソ・ファンはたくさんいるはずだ。

 

 改めて言いたい。C大阪の、R・サントスをはじめとしたルヴァン組、優勝おめでとう! と。