【U‐20ワールドカップ】いよいよ準決勝。勝ち残った4チームのうち3か国がなんと日本と…
<組分けに恵まれていれば、もっと上のラウンドまで行けていたと…>
6月8日、いよいよU‐20ワールドカップの準決勝が行なわれる。ここまで勝ち残った4か国は、ウルグアイ、ベネズエラ、イタリア、イングランド。ウルグアイとベネズエラの勝者、イタリアとイングランドの勝者がファイナルへと駒を進めるわけだが、察しのいい方ならすでに気付いているはずだ。
そう、勝ち残った4か国のうち実に3か国が日本と対戦したチームなのだ。ウルグアイとはグループリーグの第2戦、イタリアとはグループリーグの第3戦、そしてベネズエラとは決勝トーナメントで戦っている。
そう考えると、日本は決して弱くなかったのかもしれない。組分けに恵まれていれば、ベスト16敗退ではなく、もっと上のラウンドまで行けていたとポジティブに捉えることはできるだろう。
ただし、結局のところ、日本はその3チームにいずれも勝っていない。ウルグアイに0-2、イタリアには2-2、ベネズエラには延長戦の末に0-1という結果である。これこそが唯一の事実であり、日本の実力なのだ。
振り返れば、1998年のフランス・ワールドカップで日本がアルゼンチン、クロアチアにいずれも0-1で敗れた時も、メディアのある論調はこうだった。「あの1点がなければ、と」。いやいや、あの1点が実際に負けたわけで、それが世界との差なのだ。
今回のU-20ワールドカップで日本は組分けに恵まれなかっただけというのは、単なる言い訳。ベスト16敗退、それが紛れもない真実である。