「ブルゾンちえみ with B」から学ぶサッカーのチームワークの重要性
<メッシを11人集めても最強のチームは作れない>
サッカーの試合を戦ううえで重要なポイントのひとつが、どんなキャラクターでチームを作るかという点だ。実際、監督は主役と脇役の役割を考えてピッチに送り出す11人を決めている。
世界最高のフットボーラーと評されるリオネル・メッシを11人集めてもおそらく最強のチームは作れない。バルセロナでメッシ、ネイマール、ルイス・スアレスが大暴れできるのも、守備的ミッドフィルダーのセルヒオ・ブスケッツなど脇役が前述した前線3人の守備の負担を軽減しているからに他ならないのだ。
レアル・マドリードでもそうだろう。大エースのクリスティアーノ・ロナウドが注目されがちだが、彼一人の力で勝っているわけではない。このスーパースターを支えるその他のメンバーがいるから、ロナウドはピッチの主役として輝けるのである。
<「with B」という脇役の支えがあってこそのブルゾンちえみ>
さて、サッカーとはまるで関係ないが、今話題の「ブルゾンちえみ with B」からもメンバー選び、チームワークの重要性は分かる。
はっきり言って、ブルゾンちえみひとりでは彼女の魅力が半減以下になってしまう。
実際、2017年の2月28日に放送されたピン芸人のコンテスト「R-1ぐらんぷり2017」(フジテレビ系)で、ブルゾンちえみはネタを飛ばすという大失態を演じた。しかも、彼女ひとりで披露した「キャリアウーマンネタ」にはメリハリがなく、まったくと言っていいほど面白くなかった。
そう考えると、ブルゾンちえみという主役を際立たせている「with B」(お笑いコンビのブリリアン)の存在は極めて重要なことに気づく。「with B」という脇役に支えられているからこそ、ブルゾンちえみの「キャリアウーマンネタ」は絶妙なバランスで成立するわけで、まさにチームワークあってこそのネタなのだ。
ブルゾンちえみがダメ芸人と言っているわけではない。むしろブリリアンの良さを引き出しているのは彼女であり、ブリリアンだけでも物足りないのである。ブルゾンちえみという“1トップ”を「with B」が後方から支えるトライアングルのバランスは、ネタを見てもわかるように、視覚的にも抜群だ。
サッカーも同じで、フォーメーションのバランス、人材の配置は大きなポイント。もちろん個性も重要だが、それ以上に個と個の相性、組み合わせがチームの良し悪しを左右するのがサッカーというスポーツなのだ。