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【U-20ワールドカップ】延長戦で崩れた日本と崩れなかったベネズエラ

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  photo by muo1417

 

<日本の選手はガス欠状態だった>

 

 延長戦にまでもつれた日本とベネズエラの決勝トーナメント1回戦は、後者が1-0で競り勝つという結果に終わった。ベネズエラが延長戦でも集中を保って守れたのは、選手それぞれが強靭なフィジカル、無尽蔵のスタミナを有しているからだろう。

 

 延長戦を含む120分間を無失点で乗り切るのは至難の業だ。選手は精密機械ではないので、普通なら時間の経過とともにプレーの精度は落ちる。しかし、この日のベネズエラは日本にチャンスを作られながらも、最後まで崩れることはなかった。もっとプレーが雑になってもおかしくないところで彼らは踏ん張った。その点で、日本を遥かに上回っていたと思う。

 

 一方で、日本は延長後半にセットプレーから失点。コーナーキックからいとも簡単に決められたかに見えるが、仕方ない部分はある。延長前半にあれだけ攻め込まれて選手たちはいわばガス欠状態だったのだ。足が止まるのは当然で、「なんであんなんで失点してんだよ」と批判するのはおそらくサッカーをやったことがない未経験者くらいだろう。

 

 いくらテクニックがあってもスタミナがなければ宝の持ち腐れになる。ベネズエラと日本の一戦は、如何にスタミナが重要かを改めて教えてくれるゲームでもあった。