【日本代表】イラク戦の前に押さえておくべきポイントは?
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<イラク戦は引き分けでも不十分だ>
まず押さえておきたいのが、現在の順位表。オーストラリアがサウジアラビアを3-2で下した6月8日の試合結果を踏まえたものは以下のようになる。
グループB順位表
1 日本 勝点16/5勝1分1敗/14得点・5失点 /得失点差9
2 サウジアラビア 勝点16/5勝1分2敗/15得点・8失点/得失点差7
3 オーストラリア 勝点16/4勝4分0敗/14得点・8失点/得失点差6
4 UAE 勝点9/3勝0分4敗/7得点・10失点/得失点差-3
5 イラク 勝点4/ 1勝1分5敗/7得点・10失点/得失点差-3
6 タイ 勝点1/0勝1分6敗/3得点・19失点/得失点差-16
サウジアラビアとオーストラリアより消化試合が一つ少ない日本は、それでも首位。ただ、サウジアラビアとオーストラリアと同勝点、得失点差でどうにか上回っている状況だ。イラクに2点差以上で敗れると、首位の座を譲る可能性がある。正直、リードと言えるようなリードではない。
で、次に押さえたいのが上位3か国の今後の対戦相手だ。
日本
6月13日 イラク(アウェー)
8月31日 オーストラリア(ホーム)
9月5日 サウジアラビア(アウェー)
8月31日 UAE(アウェー)
9月5日 日本(ホーム)
オーストラリア
8月31日 日本(アウェー)
9月5日 タイ(ホーム)
日本はイラク戦を除けば、オーストラリア、サウジアラビアとの直接対決を残す。最終戦がアウェーというのはなによりの気掛かりで、なかなか厳しい日程だ。サウジアラビアも8月31日に曲者のUAEとのアウェーゲームがある。
おそらく日程的に一番楽なのはオーストラリアだろう。最終戦が、このグループで最弱のタイとのホームゲームというのは大きい。8月31日の日本戦で勝点1でも拾えれば彼らの視界は大きく開けてくる。
そう考えると、日本が今後の戦いを優位に進めるにはイラクに引き分けでは不十分。
イラクを破って、精神的ゆとりを持ったまま8月のオーストラリア戦に臨んで引き分けるか勝つかでワールドカップ出場を決めるのが理想だ。
もちろん、イラクと引き分け、続くオーストラリア戦で勝利というシナリオも成り立つ。ただ、日本は過去ワールドカップ予選でオーストラリアに勝ったことが一度もない。今予選8戦負けなしのオーストラリアを破るのは、たとえホームでもハードルの高いミッションと言えるだろう。
今更ながら思うのは、昨年9月のUAEとのホームゲームで負けていなければこんな苦戦を強いられることはなかった。ワールドカップの最終予選はやはり初戦が大事。その事実を、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督、代表メンバーも改めて気付いていることだろう。