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【2017年ACL決勝第2戦|速報】耐えて、耐えて、耐え凌いで。最後はR・シルバの一撃で浦和がアジア制覇を果たす!

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 photo by martha_chapa95

 

 2017年11月25日、ACL決勝の第2戦が行なわれた。第1戦と同じスタメンで臨んだ浦和は立ち上がりから押し気味に試合を進めると、前半の7分には長澤が正面からシュート。これは相手のGKに止められたが、ホームで悪くない入り方をした。

 

 しかし、前半の15分過ぎからアルヒラルが徐々にボール支配率を高める。得点源のハルビンを軸にパスをつながれるシーンが増え、26分にはエリア手前から際どいシュートを打たれてしまった。

 

 この日は第1戦で活躍したラファエル・シルバが厳しいマークに苦しみ、柏木も前線に良いパスを供給できない。彼ら攻撃のキーマンが抑え込まれたことで、浦和は、攻めるのか、守るのか、どっちとも言えない中途半端なサッカーを展開していた。

 

 40分過ぎにもピンチを迎えるなどどこか不安定の浦和は効果的なカウンターも発動できないまま前半を0-0で終えた。

 

 緊張感が増した後半も、浦和はどこかピリッとしない。ディフェンスこそ安定していたが、奪ったボールを簡単に失う場面が多く、連動性を欠いていた。

 

 個人技を武器に攻め込むアルヒラルに対し、自陣で粘り強く守る浦和。時間の経過とともに、浦和が押し込まれる展開となった。

 

 1点を奪われたら一気に劣勢になる──。そんな危機感がヒシヒシと伝わってくる状況下でも、浦和は崩れない。水際のディフェンスでボールを奪い取り、73分にはFKから決定機まで作ってみせた(興梠のヘッドは惜しくもGKに防がれた)。

 

 75分には宇賀神に代えてDFのマウリシオを投入。槙野を左サイドバックに移して守備を固めた。すると、79分にアルヒラルのアルドサリが遠藤へのファウルで2枚目のイエローカードを受けて退場。残り10分で数的優位を得た。

 

 終盤の86分には興梠に代えてズラタンを投入すると、88分にラファエル・シルバが一瞬の隙を突いて豪快に右足で叩き込む。これで2試合トータル2-1と勝ち越し、浦和が10年ぶりのアジア制覇を成し遂げた。