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平成29年度 第96回全国高校サッカー選手権 決勝結果。流通経済大柏×前橋育英、アディショナルタイムに待っていたドラマ

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 photo by martha_chapa95

 

1月8日

埼玉スタジアム2002

 流通経済大柏(千葉)- 前橋育英(群馬) 

 

 2018年1月8日、第96回全国高校サッカー選手権の決勝が埼玉スタジアムで行なわれた。ともに優勝候補の流通経済大柏前橋育英が激突した頂上決戦は、ともに足もとの技術がしっかりしている選手が揃っていることもあり、局面局面で見応えのあるバトルが展開された。

 

 勝てば10年ぶりの優勝となる流通経済大柏、悲願の初優勝を目指す前橋育英という背景もあって多くの観衆が詰めかける中、流通経済大柏は左右のクロスからチャンスを作りかけるが、肝心のシュートまでいけない。

 

 前橋育英も45分にエースの飯島が決定機を迎えるもゴールを奪えず、前半は0-0で終えた。地味ながらも非常にハイレベルな攻防で、ひとつのミスが致命傷になるという緊張感が伝わってきた。

 

 後半もしばらくは一進一退の攻防が続いた。58分には流通経済大柏の宮本がヘッドで狙ったシュートはGKの湯沢に防がれ、64分には前橋育英の五十嵐が左足で強襲するもクロスバーに嫌われた。その後も両校にチャンスが生まれるなど少しずつオープンな展開になりながらも、ゴールは生まれなかった。

 

 後半35分には前橋育英がCKから三度決定機を迎えるが、これもすべて流通経済大柏は粘り強く弾き返す。まさに魂と魂がぶつかり合う戦いとなったが、そんな激闘に終止符を打ったのは前橋育英。後半のアディショナルタイム、飯島のシュートは阻まれるが、こぼれ球を榎本が押し込みついに先制点をもぎ取ったのだ。

 

 これで前橋育英が悲願の選手権制覇を果たした。