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大久保嘉人の川崎復帰。鬼木監督、本当に大丈夫?

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 photo by martha_chapa95

 

 大久保嘉人が川崎に復帰した。FC東京でまったくと言っていいほど機能しなかったのだから、移籍を決断することに異論はない。ただ、行き先が川崎というのはどうか。

 

 正直、大久保に待っているのは茨の道ではないか。忘れてはならないのが、川崎は大久保がいないチームでリーグ優勝していることである。

 

 大久保のこれまでのスタンスからして、バックアッパーという立場を受け入れられないと思う。仮に復帰した川崎でスタメンから外れる試合があれば、最初のうちは我慢するだろうが、シーズンが進むにつれて愚痴をこぼす可能性がある。つまり、不満分子になる恐れもあるというわけだ。

 

 おそらく川崎の鬼木監督はACLも見据えて、大久保を獲得したのだろう。しかし、その大久保をどこで使うのだろうか。昨季のJ1得点王の小林をCFから外して、そこに据える? それはかなりギャンブルだろう。

 

 となると、中村を押しのけてトップ下? いずれにしても、大久保にはレギュラー奪取に向けて茨の道が待っているのだ。正直、“1年ブランク”のある大久保をなぜ呼び寄せたのか、という疑問がある。鬼木さん、大久保をコントロールできるの? 本当に大丈夫? と思ってしまう部分もある。

 

 とはいえ、逆に言えば、これで川崎がリーグ連覇を達成すれば、鬼木監督の株は間違いなくあがる。そのうえ、大久保が主役級の活躍をみせるようなことがあれば、彼の川崎復帰という選択も正解だったということになる。

 

 ある意味、川崎にとって2018年は勝負のシーズンだ。ここで結果を残すか、無冠に終わるかで川崎の未来(真のビッグクラブになれるか否か)は決まるかもしれない。