【日本代表】宇佐美の緊急招集、おかしくない？ 清武の立場は？
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＜曖昧な選定基準はやはり問題だ＞
なんとも不可解だ。「現在のパフォーマンス」を重視して代表メンバーを選んだはずのヴァイッド・ハリルホジッチ監督が、今季のアウクスブルクでろくに出番もなかった宇佐美貴史を緊急招集するなんて…。
日本代表の海外組合宿にＦＷ宇佐美貴史（２５）＝アウクスブルク＝が“緊急招集”された。右足首を負傷しているＦＷ乾が離脱した場合に備え急きょ参加要請が届き、初日からの参加。「昨日の夜呼ばれた。日本代表に呼ばれるのは光栄なこと。予定が飛ぼうが、急に呼ばれようが、ポジティブにやりたい」とヤル気十分。乾が離脱した場合は宇佐美と入れ替えとなる予定。乾に問題がなければ、どこかのタイミングで合宿から離脱することになるという。
引用：スポーツ報知
宇佐美本人に罪はない。招集されたらそれに応じるのが普通であり、その行為が悪いとも思わない。問題は、やはりハリルホジッチ監督の曖昧な選定基準だ。同じウイングなら、Ｊリーグでコンスタントに出場している川崎フロンターレの小林悠や横浜Ｆ・マリノスの斎藤学のほうがよっぽどコンディションは良いはずで、彼らを差し置いて宇佐美とは理解しがたい。
＜清武もセビージャに残っていれば選出されたのか＞
宇佐美を寵愛するハリルホジッチ監督のスタンスから見えてくるのは、「欧州組優遇」という背景だ。ヨーロッパのサッカー、クラブに精通している外国人監督だから仕方ない部分もあるが、今回の宇佐美招集だけはどうも腑に落ちない。
仮にハリルホジッチが本当に「欧州組優遇」なら、清武もセレッソ大阪に復帰せず、ベンチのままでもいいからセビージャに残っていたほうが良かったということになる。森重、西川、清武といった現Ｊリーガーはあっさりと外され、ミランでそこまで出番がなかった本田を招集していることも、不思議なのだ。
もっとも、メンバーが選ばれた後にあれこれ言ってもあまり意味がないのは分かっている。勝てば官軍なのが、サッカー界の常識でもある。今回のワールドカップ最終予選のイラク戦をモノにすれば、「やはりハリルホジッチ監督は素晴らしい」との報道もされるはずで、そうなると、この指揮官のやり方が徐々に称賛されるようになるのだ。
外国人から見れば「Ｊリーグ」は「インドやタイと同じようなリーグ」なのかもしれない。代表監督を外国人にしている以上、「Ｊリーグ軽視」は致し方ないことなのかもしれない。
それでも…。苦渋の想いでＪリーグに復帰した清武の立場は？ そう突っ込まずにはいられない。
