【コンフェデレーションズカップ2017/3位決定戦/ポルトガル対メキシコ戦レビュー】劇的な逆転勝利で歓喜を味わったのは…
photo by Nazionale Calcio
<敗戦濃厚のポルトガルを救ったのは…>
ポルトガル 2-1 メキシコ
得点者:ポルトガル=ペペ(90+1分)、アドリエン(104分) メキシコ=オウンゴール(54分)
【ポルトガルのスタメンと交代選手/4-3-3システム】
GK⓵R・パトリシオ/DF⑪セメド、③ペペ、④ルイス・ネト、⑲エリゼウ/MF⑧モウチ―ニョ(82分:㉓アドリエン)、⑬ダニーロ(82分:⑮ゴメス)、⑯ピッツィ(91分:⑭ウィリアン)/FW⑨A・̪シウバ、⑰ナニ(70分:⑳カレスマ)、⑱ジェルソン
【メキシコのスタメンと交代選手/4-3-3システム】
GK⑬オチョア/DF⑦ラジュン、②アラウホ、⑮モレーノ、㉑L・レジェス/MF⑯エレーラ、④マルケス(106分:⑧ファビアン)、⑱グアルダード(80分:⑥J・ドス・サントス)/FW⑪ベラ、⑲ぺラルタ(61分:㉒ロサーノ)、⑭エルナンデス(85分:⑨ヒメネス)
【試合内容】
前半の17分にPKを得たポルトガルだが、キッカーのA・シウバが失敗。メキシコのGKオチョアに防がれてしまった。絶好のチャンスを逃したポルトガルは31分にメキシコのエルナンデスに決定的なシュートを打たれるなど、なかなかリズムを掴めなかった。
雨でピッチがスリッピーだったこともあり、ポルトガルは好機がありながらもシュートを枠に飛ばせない。すると、54分、メキシコにオウンゴールで先制を許す。
61分にジェルソンが放ったヘディングシュートもメキシコのGKオチョアにセーブされたポルトガルは、その後も相手の守備陣を崩せなかった。
しかし、後半のアディショナルタイム、カレスマのクロスにセンターバックのペペが合わせて土壇場で追いつくと、延長戦の104分には途中出場のアドリエンがPKで決勝弾を沈めて、劇的な逆転勝利を収めた。
【感想】
まさかの逆転勝利だった。前半にPKを失敗していたポルトガルは明らかに運にも見放されているような試合だっただけに、後半のアディショナルタイムに追いつくとは驚きだった。
しかも、決勝点はPK。チリとの準決勝でPK負けを喫し、前述したようにこの試合でもPKを外していただけに、どうなるかと思ったが、最後はそのPKでメキシコを下すあたりは実にドラマチックだった。
ただ、メキシコの健闘も称えたい。特に素晴らしかったのはGKのオチョア。ブラジル・ワールドカップでも大活躍したアフロヘアの守護神は、今大会で改めて反射神経の良さをアピールした。オチョアの活躍なしに、メキシコのベスト4入りはありえなかった。