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【日本代表】勝てば天国、引き分け以下で地獄のオーストラリア戦。”戦術・大迫”が大きな鍵になる?

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  photo by muo1417

 

<オーストラリアの裏のスペースは狙い目>

 

 勝てば天国、引き分け以下で地獄が待っているオーストラリア戦。この痺れるような舞台で、日本はワールドカップ出場を決めることができるのか。

 

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 勝算はもちろんある。最大のキーマンはCFの大迫で、このストライカーのポストプレーを上手く生かして攻撃を組み立てることができれば勝機は膨らむ。つまり、昨年11月のサウジアラビア戦、今年3月のUAE戦みたいな戦い方が理想になるということだ。

 

 もはや大迫なしに日本の攻撃は考えられない。大迫を欠いた3月のタイ戦で前線にボールを収まらなかった事実を踏まえれば、そういう結論に行き着く。

 

 コンフェデレーションズカップを見るかぎり、オーストラリアの守備はそこまで堅くない。もちろん、その大会でオーストラリアが戦ったのはドイツ、チリ、カメルーンと日本より格上のチームだけに一概にそうとは言い切れない。それでも、裏のスペースは狙い目で、そこを突くには大迫のタメやポストプレーが不可欠と見る。

 

 正直、他のメンバーは誰が出ようといい。大迫を軸とした攻撃の形を作る、そうした共通認識をチームとして持つことがなにより重要だと思う。

 

<大陸間プレーオフを制すほどの力はない>

 

 オーストラリアで勝てなければ、最終予選のラストマッチはアウェーのサウジアラビア戦。かつてないプレッシャーとの戦いでもあり、厳しい気候も考えれば勝つのは至難の業だ。

 

 グループBの3位に転落してプレーオフに回ると、グループAの3位と戦い(ホーム&アウェー方式)、そこで勝ったうえで大陸間プレーオフに臨むことになる。正直、今の日本がカリブ海&北中米地区の4位(メキシコ、コスタリカ、アメリカ、パナマホンジュラストリニダード・トバゴのいずれか)に勝てるとは到底思えない。

 

 となると、やはりオーストラリア戦は運命の一戦になる。〝戦術・大迫”でワールドカップへの道を切り開いてほしい。