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【日本代表/ブラジル戦速報】これが現実。後半はブラジルが力をセーブしただけで、日本が健闘したわけではない!

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 photo by muo1417

 

 2017年11月10日、フランスのリールでブラジルとの親善試合に臨んだ日本は、従来の4-3-3システムを採用。GKは川島永嗣、4バックの最終ラインは右から酒井宏樹吉田麻也槙野智章長友佑都(代表100キャップでキャプテン)、MFは長谷部誠、山口蛍、井手口陽介、そして3トップは右から久保裕也大迫勇也原口元気というスターティングメンバ―だった。

 

 日本は開始直後から厳しいプレスでブラジルにプレッシャーをかける。ただ、前半の3分にピンチを迎えると、試合の流れはブラジルへ。そして10分、ビデオアシスタントレフェリーの結果(吉田が相手の手を引っ張ったとして)、吉田がファウルをとられ、PKを献上。これをあっさりネイマールに決められて、早々とリードを奪われた。

 

 続く16分、またしてもPKを献上。ネイマールのこのPKはGKの川島がセーブしたものの、その流れのコーナーキックからマルセロに豪快な右足ミドルを決められ、前半の17分にして0-2と厳しいスコアになった。

 

 なかなかペースを握れない日本だが、29分に原口のドリブル突破からファウルを誘い、ゴール正面に近い位置でFKを得る。しかし、吉田が直接狙ったFKはポストを直撃。惜しくもゴールにならなかった。

 

 すると、36分にはダニーロの右サイドからのクロスをジェズスに合わせられて3失点目。ブラジルのカウンターに成す術なく、守備網を切り裂かれた。このまま前半を終了。日本は流れの中から決定機をほとんど作れないまま、試合を折り返した。

 

 日本は後半の頭から久保に代えて浅野拓磨を投入。後半の3分にはその浅野がシュートと反撃の意思は見せる。3点リードでブラジルも力をセーブしているせいか、日本は前半よりも相手ゴール前に迫る回数が増えた。

 

 そして62分には井手口のコーナーキックに合わせた槙野がゴール。良い時間帯に1点を返した。70分には長谷部、原口に代えて、乾貴士森岡亮太を投入。攻撃的な布陣で2点目を狙うと、80分には大迫に代わり杉本健勇、86分には井手口に代わり遠藤航も途中出場したが、88分の杉本のゴールもオフサイドで取り消され、結局は1-3で敗戦。

 

 後半は日本が健闘したとの見方もあるが、果たしてそうだろうか。前半だけで0-3だったのである。これが現実だ。やはり強豪国から勝点を奪うには先制されてはダメということを改めて思い知らされた一戦だった。