大空翼も「な、なにィ!」と言いそうな森谷賢太郎のドライブシュートが凄い!
photo by martha_chapa95
<大空翼なら「ガ、ガッツが足りない」と言いそうな後半の時間帯に>
2017年9月のJ1リーグ月間ベストゴールに、森谷賢太郎(川崎)のドライブシュートが選ばれた。9月30日のセレッソ大阪戦で58分に叩き込んだ一撃だが、これが本当に素晴らしい。ミドルレンジから、大空翼も「な、なにィ!」とびっくりするほどとんでもない軌道でゴールに突き刺さったのを見て、これぞプロの業だなと感心した。
常人には真似できない技術で観衆を魅了する。それをまさにやってのけたのがセレッソ大阪戦の森谷だった。大空翼なら「ガ、ガッツが足りない」と言いそうな後半の時間帯に「意味の分からない軌道」(中村憲剛)のシュートで。
勝手ながら、今シーズンはこれ以上のゴールは生まれないだろう。森谷の“リアルドライブシュート”を見て思ったのが、「こういうシュートが子どもに夢を与えるんだ」ということである。
昔、自分が小学生の頃、有名選手のあるゴールシーンを真似したくて無性にボールを蹴っていた。「いつかはあんなシュートを打ってみたい」という憧れが、何年か経つと「このシュートを打つためにはどうすればいいのだろう」と真剣に取り組むようになる。そういうシュートに出会えることは本当に素晴らしいし、おそらく森谷のドライブシュートを試合翌日に真似た子供たちもたくさんいたのではないだろうか。
大空翼のドライブシュートはサッカーファンみんなの憧れ。それをJリーグでやってのけた森谷選手には、心から拍手をおくりたい。