8月月間MVPの金崎はなぜ日本代表に復帰できないのか？

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　このところの活躍を見るかぎり、金崎夢生の月間MVP受賞は妥当だろう。8月9日の神戸戦で2ゴールを奪い、8月26日のセレッソ大阪戦ではレアンドロの決勝弾をアシストするなど決定的な仕事をしており、このアタッカーが鹿島をリーグ連覇に導くのではないかという凄みさえある。

　不思議なのは、大きなインパクトを残しているにもかかわらず、代表に復帰できない点だ。8月オーストラリア戦と9月のサウジアラビア戦の代表メンバーに選ばれてると思っていたら、落選。代わりにセレッソ大阪の杉本健勇が招集メンバーに入った。杉本のメンバー入り自体に驚きはないが、活躍自体は杉本と同レベルの金崎が外れたのはどこか腑に落ちない。

　ヴァイッド・ハリルホジッチ監督のサッカーに慣れているのは金崎のほうだった。なのに、どうして……。やはり、あの事件（昨季のリーグ戦・湘南戦で途中交代に腹を果て、当時の鹿島の監督・石井正忠氏にキレた）が尾を引いているのか、そうとしか考えられない。

　普通の会社に目を移しても、上司にああも堂々とキレる部下は正直、痛い。一度ああいうことをされたら、またいずれやる、という危機感を相手側に抱かせる。そう考えると、ハリルホジッチ監督は金崎を今なお危険分子と見ている可能性が高い。

　永久追放──。騒動当時、そう報じるメディアもあったが、まんざら大袈裟な報道でもなかったようだ。