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【17.8.24 ハリルホジッチ監督コメント④/選出理由FW編】「 杉本をこうして呼べるのは嬉しい」

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  photo by muo1417

 

 17年8月24日の日本代表メンバー発表(対オーストラリア/8月31日、対サウジアラビア/9月5日)でのハリルホジッチ監督のコメントの<選出理由FW>を紹介する。

 

<選出理由MF編>

「浅野、久保はクラブで試合に出続けています。決定力に物足りなさはありますが、決定機には絡んでいます。代表では決定力を高めてもらいたい。本田はこの前の試合で点を取りましたが、たくさんのゲームをこなしているわけではありません。香川と同じく、実際に見てどういう役割を与えるかを決めます。ただ、彼らの存在は重要です。

 

 乾と武藤は試合に出続けています。武藤は中央でプレーしたりもします。でも彼はいくつかのポジションをこなせると思います。オーストラリアのディフェンスに対して、彼のスピードは面白いかもしれません。

 

 原口はコンディションを取り戻すのに頑張っているところです。今シーズンは移籍のことなども影響したかもしれません。彼には早めの決断を下して行動するようにアドバイスしました。そういう悩みがありました。

 

 開幕から2戦連続で点を取っている岡崎の状態は嬉しい。この2年間ずっとチェックしてきた杉本は質が高くさらに体格もあります。今は真ん中でプレーしていて、まったく問題がないと思います。こうして呼べるのは嬉しい。高い質、テクニックを持っているので、意欲的にトレーニングをし続ければ良いプレーヤーになれると思います。

 

 大迫は少し心配していました。少し前までは別メニューでしたが、ここ1週間はトレーニングに合流していますし、試合にも出そうです。クラブのメディカルの報告ではポジティブです。トップフォームを早めに取り戻すことができる状況です」

 

 (日本サッカー協会Youtube公式チャンネルで生中継された会見で、ハリルホジッチ監督が話した言葉をもとに構成したもの)

  今回ハリルホジッチ監督が選んだ27人には、コンディションに不安がある大迫、本田、香川なども含まれていた。初招集はセレッソ大阪の杉本だけで、経験を重視したメンバー構成と言えるだろう。

 

 ちなみに、日本はアジア最終予選の8節を終えてグループBの首位に立つ。グループBの順位と勝点は以下のとおり。1位/日本(勝点17)、2位/サウジアラビア(勝点16)、3位/オーストラリア(勝点16)、4位/UAE(勝点10)、5位/イラク(勝点5)、6位タイ(勝点2)。

 

 オーストラリアとのホームゲームは引き分けさえも許されない大一番だ。ここで躓けば日本はプレーオフに回る可能性が大きくなる。サウジアラビアとのアウェーゲームで勝つということはなかなか厳しいだけに、やはりホームでオーストラリアを叩きたい。

 

 そのオーストラリア戦を落とせば、ハリルホジッチ監督が解任されるとの報道もある。プレーオフに回れば、最終的に北中米&カリブ海地区の最終予選4位と戦わないとワールドカップ本大会への道は開けない。世界から見て「弱小」の部類に入る日本が、北中米&カリブ海地区の”強豪”と戦って勝てる確率は高くないだろう。

 

 オーストラリア戦は日本サッカーの未来を占ううえでも、文字通り負けられない一戦となるのだ。