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【日本代表】サウジアラビア戦で試すべきは? 本田のトップ下はもはや賞味期限を過ぎた起用法だ

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 photo by martha_chapa95

 

<本田をトップ下で使ってほしくない>

 

 8月31日のオーストラリア戦でワールドカップ出場を決めた日本にとって、9月5日のサウジアラビア戦は言ってみれば消化試合。だが、アウェーの中のアウェー、しかも相手が本気でやってくれるのだから、これ以上の”テストマッチ”はない。

 

 だから、日本もワールドカップの試合でアクシデントが起こった時(吉田、長谷部、大迫が欠場など)を想定したメンバーで、このサウジ戦を戦うべきだろう。「本大会のメンバーはまだ決まってないじゃない?」という突っ込みがあるのはもちろん承知しているが、おそらく4バックのスタメンに関してはおそらくこのまま行く可能性がそれなりにある。

 

 だとするなら、サウジ戦では吉田が欠場した場合を想定して、昌子を最終ラインのリーダーとして仕切られたらどうか。例えば三浦とCBコンビを組ませて、酒井宏樹と長友との連係もサウジ戦で試す。そういうテストをすべきだと思う。

 

 長谷部が離脱したアンカーにまだ現政権下で起用されていない髙萩を配して、どの程度できるかも見てもいい。

 

 一方で気なるのは、本田をトップ下で使うかもしれないというニュース。今更本田をトップ下で起用することにどれほどの効果があるのか? トップ下を採用するシステムで戦うならおそらくファーストチョイスは香川、今はコンディションながら清武もいる。そうした状況下で本田をトップ下で試す必要があるのかと疑問に思ってしまう。

 

 サウジ戦で本田をトップ下に置いて、岡崎をCFで起用にしたとしても、そういう並びがワールドカップ本大会で実現しそうかと言われれば、現時点で可能性は低い。ならば、柴崎、井手口あたりをインサイドハーフに使って岡崎とのコンビネーションを見るほうがずっと有意義だ。

 

 本田のトップ下はもはや賞味期限を過ぎた起用法ではないだろうか。本田を使うなら、むしろボランチだ! あのキープ力の状況判断の良さはボランチでこそ生きる。