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【日本代表】香川真司が左肩脱臼、全治不明…。イラク戦では本田圭佑をインサイドハーフで先発させるべきか?

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 photo by muo1417

 

<本田のキープ力は中央のポジションでこそ生きる>

 

 6月7日のシリアとの親善試合で、MFの香川真司が前半の10分に負傷交代。メディアの情報によれば、左肩関節前方脱臼で戦線離脱となった。これで、6月13日のイラク戦(ワールドカップ・アジア予選)は欠場することになった。

 

 清武弘嗣が未招集で、長谷部誠も右膝負傷、さらに6月4日の磐田戦で復帰したばかりの今野泰幸もコンディションが万全ではない中盤は、まさに緊急事態だ。5月25日のメンバー発表当初、MFとして数えられていたのは香川と今野の他に、ガンバ大阪倉田秋、PFCベロエ・スタラ・ザゴラの加藤恒平、山口蛍、遠藤航井手口陽介だが、このうち香川が離脱となると、誰がイラク戦で中盤を担うのか。

 

 シリア戦のポジションで考えれば、アンカーが山口。インサイドハーフの一枚は今野か。では、もう一枚のインサイドハーフは? ここで推したいのは、当初FW登録だった本田圭佑だ。シリア戦のように、中央よりのポジションで使われたほうが彼のキープ力は確実に生きる。

 

<もちろんシリア戦でのパフォーマンスを手放しで褒めることはできない>

 

 もちろん、この日のシリア、特に後半の彼らは動きが鈍く、インサイドハーフを担った本田のパフォーマンスを手放しでほめることなどできない。決定機が2つもありながらいずれも決められなかった点は反省材料だし、格下のシリアが相手ならあれくらいやって当たり前だろう。とはいえ、中東のアウェーゲームを何度も体感している経験も踏まえれば、イラク戦はインサイドハーフで本田を先発起用すべきではないか。

 

 実際、シリア戦後には次のような記事もあった。

 

 これには右サイドバックとして本田と縦の関係になったDF酒井宏樹も「(角度がないことで)逆に相手も来ないと思っていたらビッグチャンスになる。そこはやり続けることだと思う」と、その“効果”を口にし、DF吉田麻也も「前半は一人ひとりの距離が遠かったけど、後半は(倉田)秋もリズムをつかんで、(本田と倉田の)2人がうまく間に入ってくれた。今日に限って言えば、中で(本田の)良さが出た」と指摘した。 

引用:ゲキサカ

本田のインサイドハーフにチームメイトも好意的「今日は中で良さが出た」 | ゲキサカ

 

 いずれにしても、スピードがなにより求められるサイドより、キープ力が比較的重要なインサイドハーフのほうが本田は輝くのは間違いないだろう。

 

  ワールドカップ出場に向け、ひとつの山場となる6月13日のイラク戦。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は誰をインサイドハーフに起用するのだろうか。