サッカーの読みもの

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J2の千葉が凄い! なにが凄いって、この3試合のスコアが…

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 photo by martha_chapa95

 

<直近の讃岐戦もドラマチックな展開だった>

 

 最近のジェフユナイテッド千葉は凄い。なにが凄いって、試合のスコアである。22節を終えたJ2リーグで、20節の岐阜戦が6-4、21節の大分戦が4-1、22節の讃岐戦が4-3とサッカー漫画のようなスコアがずらりと並んでいるのだ。

 

 実際、直近の讃岐戦はドラマチックな展開だった。前半の13分に先制した千葉は34分と65分に失点して1-2とひっくり返されるものの、68分に清武功輝のゴールで2-2に追いつく。78分には讃岐の木島徹也に勝ち越し点を奪われたが、80分、83分とラリベイが立て続けにネットを揺らし、4-3としたのだ。

 

 しかし、試合はこれで終わらない。後半のアディショナルタイム、千葉は讃岐にPKを与えている。木島がキックしたボールをGKの佐藤優也がストップして事なきを得たが、4-4で終わっていても不思議はないゲームだったのだ。

 

 ファン・エスナイデル監督が率いる今季の千葉は、ハイライン&ハイプレスなる戦術を用いている。試合を観るかぎり、GKを除く10人のフィールドプレーヤーがコンパクトな陣形を保ったまま相手にプレッシャーをかけている戦い方が「ハイライン&ハイプレス」なのだろう。

 

 確かにハマった時は素晴らしい。前線からプレスを仕掛けて奪ったボールを一気に相手ゴールに運ぶ様は爽快だが、一方で最終ラインを高く設定しているためその裏を取られるケースが多い。つまり、前からのプレッシングを外されると守備がざるになるのだ。

 

 ハマれば無敵だが、外されると脆い。ハイライン&ハイプレスはいわばハイリスクハイリターン。リーグ3連勝と波に乗りつつあるとはいえ、安定感とはまるで無縁のサッカーでどこまで勝点を伸ばせるのか。実に興味深い。