【日本代表】ハリルは“死んだふり”をしているだけなのか
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ベルギー遠征でマリ代表とウクライナ代表と戦った日本代表は、まったくと言っていいほど歯が立たなかった。ワールドカップに出場しない両国に敗れたことがさも大事件のように報道されていたりもするが、それは日本の実力を買いかぶりすぎている。
日本ではマイナーのウクライナに敗れても、特に驚きはない。所詮、日本はこの程度かな、とむしろ冷静に1-2という結果を受け止めている。当然ながら、ウクライナのほうがワールドカップでの実績(最高成績はベスト8)から判断しても格上で、当然の結果という見方もできる。
世間ではワールドカップでグループリーグ突破できるか、躍進できるか、という話題で騒がれているが(そうしないと引きがないから仕方ない部分もあるが)、日本は弱い。ロシア・ワールドカップでの目標はまず、勝点1以上。3試合で勝点1以上というわけではなくて、コロンビアとの初戦で引き分けに持ち込むか、勝利を掴むことで初めてグループリーグ突破への可能性が少し膨らむ。
もっとも、3月の戦いぶりを見るかぎり、勝点1さえも厳しいかもしれないが…。そもそも3月の遠征で収穫はあったのか。中島翔哉の活躍を除けば、ゼロに近いのではないか。
しかし、なかには面白い見解もある。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督はあえて手の内を見せなかった、と。あえて弱い日本を見せることで、対戦国の油断を誘う。もし本当にそうだとしたら、ハリルホジッチ監督はかなりの策士である。
正直、マリ戦とウクライナ戦の試合内容には良い点を見出せない。今はただ、ハリルホジッチ監督が”死んだふりをしている”のを願うだけだ。